富山県氷見市長・・ぶれない、逃げない、うそをつかない・・医師・看護師などプロの志信じたい!金沢医科大を指定管理者とする氷見市民病院の公設民営化まであと三カ月・・・



『富山県氷見市長・・ぶれない、逃げない、うそをつかない・・医師・看護師などプロの志,信じたい!金沢医科大を指定管理者とする氷見市民病院の公設民営化まであと三カ月・・・堂故茂・氷見市長のこの所信表明に感動しない人はいないでしょう。全市民が篤い支持をしています。全国の公立病院が氷見市の改革を見習って市民の期待に応えることが出来る日は近い。堂故茂・氷見市長は決して孤立していません。市長の切々たる手紙に返事を出させない労働組合の執行部は市民の敵である。病院を閉鎖まで追い込んで職員を道ずれにして職員の家庭を守れるのか。』 



日曜インタビュー 堂故茂・氷見市長 「プロの志信じたい」 病院改革で胸突き八丁
2008.01.06北国新聞   
 市長室の壁に張られた紙の言葉は、まさしく今の心境だろう。「ぶれない、逃げない、うそをつかない」。氷見市民病院をめぐる難事に立ち向かう覚悟のようでもある。

 金沢医科大を指定管理者とする氷見市民病院の公設民営化まであと三カ月、計画は胸突き八丁を迎えている。焦点の一つは医療スタッフを確保できるかどうかだ。市側は看護師らがいったん退職し、金沢医科大があらためて雇用する計画を描いている。しかし、組合側は公務員の身分の維持を求め、先月二十六日に行われた最終団交は物別れに終わった。解決の見通しはあるのか。 

●看護師に手紙 

 「組合とのチャンネルは持ち続けたいが、正直言って、平行線のままになると思う。だけど、一人一人は資格を持ったプロの医療人なんですよ。志を持って資格を取り、医療に携わってきた人たちです。この地域の医療を守り、充実させるという考え方に、必ず賛同してもらえると信じている。最終団交を終えて、看護師の人たちには『ぜひ、新しい病院を目指そう』という手紙を出しました」 

 残念ながら、返事はまだ一通もないという。ただ「ぶれる」様子は見せない。組合側には、民営化した県立流杉老人ホームを例に、病院職員を公務員の身分のまま新しい市民病院に派遣することで妥協点が見いだせるという考えもある。だが、妥協する考えはみじんもなさそうだ。 

 「派遣に関する法があって、法を適用する場合、看護師や医療技術者は帰る場所がなければならない。四月からそれがなくなる。確かに氷見市民病院は県内で一番、給与水準が高い。それに合わせて生活してきた人もいるので、給与が下がる分を一定期間保障するなどの激変緩和措置も提案している。身分のことで妥協はありません」 

 そもそも、「平成の大合併」の中で、五年前に自身が単独市政を表明した時から、今回の市民病院の問題は予想できた。今が旬の寒ブリなどで氷見の知名度は県内自治体で目立って高いともいえるが、大きな産業もなく、財政基盤の弱さはだれもが認めるところだ。自治体病院は市民の安心を守る最後の砦(とりで)であり、全面的に自治体が責任を持つべきだと主張する他の首長も「氷見だけは事情が違う」と“同情”の口ぶりである。 

●違う発想、土俵で 

 「単独市政を進める時に、この問題は必ず出てくると議会、市民の皆さんに申し上げてきた。ただ三位一体改革、医療制度改革は予想をはるかに超えるものだった。県内で一番経営力の弱い病院が、一番古い建物を抱えている。かといって病院をつぶすのでは、地域のまとまりを大事にするため合併しないという選択をした意味がない。これまでとまったく違う発想、違う土俵で市民医療を守るしかない」 

 単独市政を掲げたからには、他の自治体病院と同じ手法では立ちゆかなくなるのは必然でもある。逃げずに、独自の道を切り開くしかない。「顔はソフトだが、なかなか頑固で、自分の信念は曲げない」が庁内の評である。公設民営化は、金沢医科大、金大との協議会設立準備会から離脱した富大の内科系医師の引き揚げなどが濃厚となっており、金沢医科大と歩調を合わせて乗り越えるべき課題は残る。 

 「地元の住民医療、山間部などのへき地医療も充実させることは当然だし、がんセンター、心臓疾患を手掛けるハートセンターも設ける。高岡や七尾などからも患者が来る病院としたい」 

 私大が自治体病院の指定管理者になるのは全国でも二例目である。「独自の道」が成功するかどうかは、四月以降の病院に対する市民の評価で決まる。(川淵満) 

 どうこ・しげる 1979(昭和54)年慶大経済学部卒。代議士秘書などを経て91年に県議初当選。2期目の途中の98年に氷見市長選に立候補し初当選、02年3月に無投票で再選、06年3月に3選を果たした。55歳。