近江八幡市の市立総合医療センターが経営難に陥っている問題で、市と同センターは15日、大手ゼネコン大林組が100%出資した特別目的会社(SPC)「PFI近江八幡株式会社」に対し、PFI契約を見直した場合の支払金額や手続きについて速やかに示してほしいと求める申入書を提出した。


「PFI見直し、金額など示せ」 近江八幡市など申入書 /滋賀県 

2008.02.16朝日新聞   
  
民間の知恵とノウハウを生かして効率化を図るPFI方式で建設・運営されている,近江八幡市の市立総合医療センターが経営難に陥っている問題で、市と同センターは15日、大手ゼネコン大林組が100%出資した特別目的会社(SPC)「PFI近江八幡株式会社」に対し、PFI契約を見直した場合の支払金額や手続きについて速やかに示してほしいと求める申入書を提出した。 

 申入書は「市長諮問機関『同センターのあり方検討委員会』の提言で示された通り、このまま運営を続けると、同センターだけでなく市までもが立ちゆかなくなる」と指摘。SPC側の所有となっているセンターの建物を買い取った場合の金額や、センターの維持管理・運営を市直営で行う場合の手続きなどを示すよう求めた。東近江地域23万人の地域医療を守るために必要だ、としている。 

 同市は、建物について、病院事業債を起債して一括返済し、買い取りたい考え。起債については、総務省や県とすでに協議し、週明けにも県と本格的な協議に入る。一方、運営については、SPCを介さず、給食や滅菌・消毒業務などを担う業者と直接契約する方式に戻したい意向だ。 



近江八幡市立総合医療センター:PFI運営、「解除」「直営」含め見直し /滋賀 
2008.02.16毎日新聞  
 ◇再建へ具体的交渉始まる 

 PFI(民間資金等を活用した社会資本整備)で運営する,近江八幡市,立総合医療センターが経営難に陥った問題で、冨士谷英正市長はPFI契約を一部解除するか民間事業者との契約を見直す方針を固めた。PFI契約が解除されれば全国初。15日、同センター事業管理者職務代行の槇系院長と連名で特別目的会社「PFI近江八幡」に文書で申し入れ、「病院施設を一括買い取りする価格」「市が直接運営する場合の手続き」などを質問した。 

 昨年末から今年にかけ開かれた「あり方検討委」の提言に沿った措置で、PFIの見直しの初の具体的交渉。市長は「病院の建設費など施設管理費が243億円もかかり、金利負担分(30年間で99億円)でも軽減できれば、再建計画も立てやすい。市の直営とするのにどんな問題があるかも知りたい」と語る。 

 同社の井谷守社長は「正式な書面を見ていないので、今はコメントできない」とするが、数週間内に回答する方針。【斎藤和夫】 
(参考) 
Visionと戦略3月号.