『千葉県東金市・山武市ほか4町の九十九里地域医療センター・・一部事務組合による重要な経営計画の意思決定は無理であった』

『千葉県東金市・山武市ほか4町の九十九里地域医療センター・
・一部事務組合による重要な経営計画の意思決定は無理であった』 


山武郡市行政組合(千葉県東金市ら2市4町)/九十九里地域医療センター建設断念 
2008.02.19 日刊建設工業新聞   
  
千葉県東金市や山武市など2市4町で構成する山武郡市広域行政組合(管理者・志賀直温東金市長)が主体となる「(仮称)九十九里地域医療センター計画構想」でこのほど、山武郡市(2市4町)の関係市町長会議が開かれ、同医療センター長候補者人選をめぐり構成市の山武市の椎名千収市長が異論を唱えたことから合意に至らず、事業主体の行政組合は建設を断念することを決めた 

。同計画は05年3月に建設地を決定後、06年4月には県から病院開設許可も取得していたが、同年4月に計画見直しを公約に当選した椎名市長が当初計画に対し相次ぎ反対するなど調整が難航していた。 

 組合と同計画を支援する県が同センターの運営責任者となるセンター長の人選を千葉大学に要請し、千葉大主導でセンター長候補者の人選を進めてきた。 
センター長に医療センター全体の人事と予算など実質的権限を委ねるとする確認書案が市町村会議で審議されたが、椎名市長はセンター長の権限は白紙にするべきで、確認書案には賛成できないと反発した。 

 賛成できない理由として、同センター構想を進めていく中で、センター構想で支援病院の一つに位置づけられている成東病院(山武市、一般病床350床)に言及し、「一般病床を150床まで残すという昨年2月に市町村間で合意した基本計画案の再修正案に従って運営を行うべきだ」と主張。 
センター長に全権が委ねられると、この再修正案が覆され成東病院自体の存続が危ぶまれる可能性があるとして、センター長の権限を示した確認書案に反対した。 

 同センター構想は千葉県立東金病院や国保成東病院、町立大網病院の3病院の機能を集約し、24時間救急対応の中央病院を東金市丘山台に建設し、成東、大網病院を支援病院に位置づけている。 

当初計画では、成東病院は老人保健施設と療養型に転用する計画だったが、椎名市長が地元から病院がなくなることに猛反発し、計画が修正され、150床を残すことで昨年2月に市町村間で合意に達していた。 

 組合では再修正案をもとに、新たな検討組織を立ち上げ、来年度から同医療センター計画の具体化に向けセンター長の人選に入っていたが、今回もまた、椎名市長が『我を主張し』、最終的には、センター計画構想自体に亀裂が入り、凍結に追い込まれる形となった。