氷見市民病院再生,成る! 朝日新聞が経過を正確に報道している・・・


『氷見市民病院再生,成る! 朝日新聞が経過を正確に報道している・・・住民の声と医療関係者の率直な評価も是非報道していただきたい』 


地域格差に挑む:16)氷見市:上 病院を公設民営化、なるか再生 
2008.02.13朝日新聞 東京朝刊 3  
 平日の昼前、患者にはお年寄りの姿が目立った。能登半島の付け根にある富山県氷見(ひみ)市の氷見市民病院=写真。 

 経営は苦しく、赤字は今年度だけで5億円を超える。3年後には14億円に達する見込みだという。 

 「08年4月から公設民営化する」 

 堂故(どうこ)茂市長(55)が、こう宣言したのは昨年7月だ。土地と建物は市有のままとはいえ、いきなりの民営化に、看護師らの市職員労組は猛反発した。 

 だが市長は「ピンチをチャンスに変えたい」と、私立金沢医大を指定管理者に選んで経営を委ねる道を突き進んだ。 

 市の説明では、病院経営は05年度から一気に悪化した。理由は、大きく分けて三つある。 

 第一は、国が04年度から始めた医師の資質向上をめざす制度などが、医師と看護師の都市部への偏在を招いたのが響いた。04年に40人いた医師が07年には32人に、看護師も202人から169人に減った。1日あたりの入院患者も外来患者数も、ほぼ4分の3に落ち込んだ。 

 そこに第二の理由、診療報酬の引き下げが重なった。 

 病院が傾いた要因として、経営判断の不適切さがあったろう。もっと打つべき手はあったに違いない。 

 だが同時に、過疎地の多くの自治体病院が直面する医師不足→患者減少→収益悪化という「負の連鎖」に、もろに巻き込まれたのも確かだった。 

 昨年には自治体財政健全化法が成立。08年度決算から病院会計も連結して市の財政がチェックされる事情もある。 

 市民病院ができた約50年前に7万近かった人口は5万5千を切った。縮んでいく地域社会に、もうひとつの理由が重くのしかかる。(編集委員・坪井ゆづる)