【夕張】財政破たんした夕張市を舞台にしたテレビドラマ「おふくろ先生のゆうばり診療日記」が十八日午後九時から

 

 

『夕張が舞台のドラマを放送*2008年2月18日TBS PM9時~11時 2時間番組
2 TBS提供 登坂琢磨プロデューサーは「ドラマなので、厳しい“負”の側面だけを強調するわけではない。医療制度に見放されつつある住民たちが、花世にエネルギーを与えられ、その周囲の人たちも巻き込んでたくましくなっていくストーリー。テーマは、人が動けば変われるということ、夕張再生を示すことが出来れば嬉しい』   

 【夕張】財政破たんした夕張市を舞台にしたテレビドラマ「おふくろ先生のゆうばり診療日記」が十八日午後九時から約二時間の枠で、TBS系(道内はHBC)で放送される。地域医療に取り組む医者の姿を通して、人との触れ合いの大切さを描く。 

 主演は女優の泉ピン子さん。泉さんが演じる、夕張の診療所に赴任してきた医者の大田原花世が破たんの影響で十分な医療を受けられない住民たちのために奮闘していく物語だ。撮影は石炭博物館や市役所、JR清水沢駅など計十三カ所で延べ十日間行われた。市民延べ約百七十人がエキストラとして参加した。 

 また、ドラマには最盛期の夕張の映像や破たん直後の成人祭の場面なども盛り込まれた。財政破たんに至った経緯や現状を踏まえ、市民が「再生」に向かう姿も描かれる。

 制作した毎日放送(大阪)の登坂琢磨プロデューサーは「夕張は外から見ると暗いイメージがあるが、実際に行ってみると元気な人ばかり。ドラマを通じて夕張の人たちがしっかりと暮らす姿を全国に発信したい」と話している。(田島工幸) 

 
  
月曜ゴールデン 
『特別企画 おふくろ先生のゆうばり診療日記』 
2008年2月18日 月曜日よる9:00から 
▼出演者 
泉ピン子 
 ○ 
村田雄浩 
藤谷美紀 
 ○ 
佐野泰臣 
沢井美優 
 ○ 
角替和枝 
朝加真由美 
 ○ 
平田満 
(友情出演) 
 ○ 
織本順吉 
▼スタッフ 
製作:毎日放送、TBS 
制作:MBS 
制作協力:HBC 
脚本:関根俊夫 
監督:竹園元(MBS) 
プロデューサー:登坂琢磨(MBS)、亀井弘明(MBS) ▼みどころ 
 一山一家!53歳の新米医師がゆうばりで奮闘する人情物語 
 財政破綻の町を通してふれあいの大切さを描く感動の特別企画 

 市の財政が破綻したという報道が記憶に新しい北海道の夕張市。 
 高齢化率(総人口に占める65歳以上の割合)が4割を超える状況で、救急車が2台しかないという、夕張市が抱える医療や行政の現状をリアルに捉え、そこで暮らす人々の“心の再生”を人情味豊かに描くドラマ。 
 撮影は、夕張市全域でロケを実地。夕張市民もエキストラで参加し、2007年に話題になった「成人祭」も再現する。また、炭鉱の最盛期や、夕張新鉱ガス突出事故の映像など、歴史的な背景も盛り込んで行く。 
 登坂琢磨プロデューサーは「ドラマなので、厳しい“負”の側面だけを強調するわけではない。医療制度に見放されつつある住民たちが、花世にエネルギーを与えられ、その周囲の人たちも巻き込んでたくましくなっていくストーリー。テーマは、人が動けば変われるということ、夕張再生を示すことが出来れば嬉しい」と意気込む。 
▼内容 
 地域医療への夢を抱いたまま先立ってしまった夫・章一(平田満)の遺志を継ぎ、看護師から女医へと転身した大田原花世(泉ピン子)。 
 大学生の1人息子・和博(佐野泰臣)を東京に残し、夕張の診療所へと赴任することになる。 
 勿論、1人息子を残して単身赴任となる花世はためらうが、息子の後押しもあり希望者の少ない夕張への赴任を決めた。 
 赴任のため、夕張市の中央部に位置する清水沢駅に電車が近付いた頃、たまたま花世と乗り合わせた若い女性2人の内、松本沙織(原田朋菜)が携帯電話を使用していた。見れば、後に花世と深くかかわりを持つ老人・向坂泰造(織本順吉)が胸を抑えて苦しがっている。 
 「ちょっとケータイきって、ペースメーカー付けてるみたいだから」と花世が注意すると一緒にいた平井歩美(沢井美優)と押し問答となる。 
 しかし、泰造の具合が芳しくなく歩美たちは「うるせぇババア」と捨て台詞をはいて別車両へと移っていった。 
 駅まで迎えに出ていた診療所の看護師・立花りえ子(藤谷美紀)に、花世は挨拶もそこそこに救急車を要請するが、なんと夕張には2台しかなく出払っているという。 
 とりあえず、診療所に運び込み事なきを得た花世だが、前途は多難。 
 えり子から父親が倒れた事を聞いた市役所の職員で再生対策委員・信介(村田雄浩)は、花世の対応に礼を言うが、当事者の泰造は「なんで助けた!」と、悪態をつき診療所を去っていった。 
 泰造は、かつて炭鉱で働いていたが、つぶれたあと映画技師となった。 
 しかし、夕張最後の映画館がなくなり、年1回の映画祭を生きがいにしていたが、妻に先立たれ、映画祭もなくなってしまい人生を憂いていた。 
 まして、赴任して間もない花世に、そんな事情が分かるはずもない。 
 住民たちが、開いてくれた歓迎会も名ばかりで、花世が新米であることを告げると、態度が急変!その場にいた信介に、病院や福祉施設の援助金がなくなりシワ寄せが自分たちに降りかかるとの不平不満が爆発、挙句にえり子も診療所を辞めて札幌の病院で働くという話まで出てきた。 
 翌日から、花世の戦いが始まった。 
 調子が悪くて病院に来れないといという患者を往診した花世は、その現実に驚く。 
 通院するだけで1,200円、診察代を入れると1回で5,000円かかるという、年金だけでは捻出できなくて、電気も止められているという。 
 医療扶助の手続きに行きたくても、1人暮らしで近くに身寄りもなく病院に行けない患者が多い現状。 
 花世は、行きつけのおそば屋さんに掲げられていた「一山一家」(炭鉱で暮らす人たちを支えたという言葉)の標語を眺め決意する「みんなで、力を合わせてたたかわなきゃ」。 
 りえ子と信介の協力で、患者の往診を続け、住民たちとの距離をすこしづづ縮める花世のもとへ、突然、息子・和博が訪れた。 
 理由を聞いてもなかなか話そうとしない和博に詰め寄ると「大学を辞めて来た」と、言ったまま倒れてしまう。 
 気がついた和博が、放った一言は「お母さんだって好きかってやってるんだから俺だって…」。 
 人のために尽くしてき花世たが、自分の家族が守れなかった…。 
 葛藤する花世に、夕張市の破綻が重くのしかかってくる。 
 住民たちへの想いと、息子への想いが花世を悩ませて行く。