加古川市民病院は、地方独立行政法人化し、職員は公務員のままにするという考えは 認められない・・非公務員型でなければ認可されない。


加古川市民病院は、地方独立行政法人化し、職員は公務員のままにするという考えは認められない・・非公務員型でなければ認可されない。 隣接の高砂市民病院の,私の講演が取り上げられておりました

(長 隆)

<動こっ!変えよっ!>市民のまちづくり考(5) 地域医療 考えよう 見えぬ「将来」に危機感 
2008.01.06 神戸新聞 


地域医療考えよう 


見えぬ「将来」に危機感 


 「十分な医師がいなければ、市民病院としての存在価値はない。民営化を考えた方がいい」 

 昨年十二月、経営難の高砂市民病院のあり方を考える講演会が市内で開かれた。国のアドバイザーも務めた公立病院経営の専門家の言葉に、約百二十人の参加者は危機感を強くした。 

 「病院について考えるきっかけに」と、「高砂市民病院を考える会」が企画した。代表の土井義澄さん(66)が、約一年前に会を設けて準備した。 

 土井さんは一九九四年に心筋梗(こう)塞(そく)で倒れ、高砂市民病院に入院した。退院後も通院したが、二〇〇五年九月、担当医から突然の転院を促された。 

 「私は年内で異動になる。ほかの循環器科の医師もいなくなるので」。やむなく、医療法人が運営する市内の別の病院に移った。 

 その半年前、市民病院は薬剤処方の外部薬局への委託を決めた。土井さんは医療費負担が増えるとして、住民監査請求で差し止めを求めたが、却下されたばかりだった。 

 「自分の行きたい病院に、なぜ通えないのか」。素朴な疑問が、講演会へとつながった。 

   ◇   ◇ 

 国は昨年十二月、公立病院改革の指針を定め、自治体側に経営効率化や他の医療機関との再編などを進めるよう求めた。 

 高砂市民病院の将来について、大野徹院長(57)は「市民のための病院は必要」とし、市による運営維持を強調する。「民営だと不採算部門を切り捨てる可能性が高まる。公営の方が市民に幅広い医療を提供できる」 

 一方、近接する加古川市民病院は、地方独立行政法人化し、職員は公務員のままにする考えだ。「公務員」を保障する方が、医師や看護師を確保しやすいためだという。 

 同じ公立病院でも、経営状態や地域事情によって改革の方向は異なる。 

 東播地域には、公営、民営合わせて五つの総合病院がある。神鋼加古川病院の宇高功院長(59)は「各病院が得意分野を持ち、足りない部分を補い合うような連携が理想」と地域医療全体のかさ上げに向け可能性を探る。 

 だが、病院間の連携の具体策はみえない。 

   ◇   ◇ 

 「病院は、市民の声にもっと耳を傾けるべき。市民も地域医療のあり方にもっと関心を持つ必要がある」。土井さんは講演会を開いて実感した。 

 「公務員は改革できない。民営化が必要」「病院は説明会などでもっと情報開示を」。参加者から声が相次いだ。土井さんは意見をまとめて高砂市や市民病院に提出し、回答を待っている。 

 市民病院をめぐる議論は同時に、東播地域全体の医療がどうあるべきか-を考えることでもある。土井さんは言う。 

 「私たち市民も強い意志で、病院の将来像を考え、示していかなければいけない」 

(黒田耕司) 


〈メモ〉 


 公立病院改革ガイドライン 公立病院の抜本的な改革のために策定された。自治体が二〇〇八年度中に改革計画を策定し、三年程度での経営効率化と、五年程度での再編・ネットワーク化を実現する▽独立行政法人化や指定管理者制度の導入など経営形態を見直す▽過去三年連続で病床利用率70%未満なら病床削減や診療所化を行う-などの措置が盛り込まれている。