兵庫県篠山市の賢明 な決断・・・ 医師確保は医大でも難しくなってきている。市民病院を持つ場合を考えるとこの額は安いはずとした年間3億5千800万の自治体から 医大への地域医療維持の支出 はよき先例・・・


『兵庫県篠山市の賢明 な決断・・・ 医師確保は医大でも難しくなってきている。市民病院を持つ場合を考えるとこの額は安いはずとした年間3億5千800万の自治体から 医大への地域医療維持の支出 はよき先例・・・ガイドラインは公的病院が自治体病院の果たすべき役割 を代替した場合自治体から 大学病院への運営費補助は当然と考えている 』     
  
    

兵庫医大篠山病院存続問題 市、36億円補助で合意へ 土地交換で歩み寄り 
2008.05.29神戸新聞   
兵庫医大篠山病院存続問題 

市、36億円補助で合意へ 

土地交換で歩み寄り 

 篠山市、県と兵庫医大の間で協議していた同医大篠山病院が二十八日、今後十年間、存続することが固まった。近く三者協議で正式決定される。二年間で十八回にわたる交渉は二転三転の末、ようやく合意がみえ、地域医療の後退は避けられそうだ。 


 同医大の飯田俊一理事は会見で「学内で病院存続の方向性がまとまった」と発表。市は十年間で計三十五億八千万円の補助をすることになった。 

 十八回にわたる協議で最大の争点となったのは「地域医療の値段」だった。同病院は救急や小児科、産科など不採算部門を抱え、累積赤字が約十億円に上っていることを説明。「市民病院の役割を押しつけられていた」と市への不満も重なり、当初は撤退を検討していた。今年二月には、まとまりかけた存続協定案を白紙に。「医師確保は医大でも難しくなってきている。市民病院を持つ場合を考えるとこの額は安いはず」と公的支援拡充を訴え続けた。 

 一方、財政が逼迫(ひっぱく)する篠山市にとって、約三十六億円は重い負担だった。ほかの病院に任せてはとの意見もあったが、譲歩に譲歩を重ねた酒井隆明市長は「医大は篠山市の中核病院。医師の確保が可能な医大だからこそ、これだけの妥協をした」と、市民に理解を求めた。 

 会見で飯田理事は、県に対して丹波医療圏の役割分担を早期に構築できるよう主導的な役割を担ってほしいと要望した。その上で、「医師を確保できるシステムを築きたい」とした。 

 また、同医大側が新病棟用地の市有地などと現在の病棟がある土地との交換を求めたことについては、「自前の用地を持つのが大原則」とし、「環境が整う限り、十年後も篠山市の医療に貢献していく」と、市に受け入れを求めた。酒井市長は「三十年間の継続など、将来的に市民が安心できる条件であれば」と交換に前向きな姿勢を示した。 

 存続はほぼ固まったが、用地問題に加え、診療科目の維持や救急の受け入れなど存続後の診療態勢の詰めはこれから。三者協議で話し合われる予定だが、課題は山積している。篠山市医師会の山鳥嘉彦会長(64)は「とにかくこれで地域医療の中核が守られた。今後はいい医師をそろえ、再生のモデルケースとなってほしい」と期待を込める。(前川茂之、上田勇紀)