小樽市の改革プランの策定の取り組みに真剣さが感じられない・・・公立病院特例債は,「改革プラン」を策定して単年度収支の均衡を図ることが見込まれる団体に限られている・・・


『小樽市の改革プランの策定の取り組みに真剣さが感じられない・・・公立病院特例債は,「改革プラン」を策定して単年度収支の均衡を図ることが見込まれる団体に限られている・・・20年度に起債申請するなら 遅くとも8月中には道・国が納得するプランが策定されなければならない』  


 (総務省の考え )  
   
(1)公立病院特例債は、平成19年度決算において不良債務比率が10%以上で、「改革プラン」を策定して単年度収支の均衡を図ることが見込まれる団体で、平成15年度末以降不良債務が増加している団体を対象に、平成20年度に限り発行する。 

(2)特例債は活用して欲しい。許可債なので内容によっては許可しないこともありうる。 

(3)地方交付税に病床利用率を反映させることは今年度はやらないが、この財源を過疎地等に積みたい。 

(4)自主的に頑張ってきたがそれでも不良債務が消えていないところを拾える方法は考えないといけないと思っている。特例債の判断は6月頃になってしまうと思っている。 

(5)第5次健全化で繰り入れしても改善できていないところに関しては困っている。 

(6)以前に診療所への単価を上げたが、単価の見直しは検討している。 

(7)地方公共団体への説明会を4月15日に予定している。 
    
  
  
  
◆ 病院改革プランは市主導で!「策定会議」と「協議会」を設置 (小樽ジャーナル2008/05/23)  
  
小樽市(山田勝麿市長)は、総務省のガイドラインに沿った「公立病院改革プラン」の策定は庁内主導体制で行うこととし、経営効率化・経営形態の見直しに対応する「改革プラン策定会議」と、「再編ネットワーク化協議会」の2つの会議を設置することを、23日(金)の定例記者会見で明らかにした。 


 ガイドラインで求められている経営効率化・経営形態の見直し・再編ネットワーク化の3つの指標に対応し、市長・副市長・関係部長等による「改革プラン策定会議」が、素案の取りまとめを行ない、10月には原案を作成し、12月までに「小樽市立病院改革プラン」の策定をするという。 


 「改革プラン策定会議」のメンバーには、市長、副市長、総務、財政、医療保険の各部長、保健所長、消防長、2つの市立病院の院長、事務局長、企画政策室長の計12名。 


 「再編ネットワーク化協議会」のメンバーは、市医師会から津田副会長、済生会小樽病院、協会病院、掖済会病院の公的病院の3院長、副市長、保健所長、市立病院の両院長の計8名で構成することにしている。 


 「策定会議」の第1回会合は、すでに5月20日に開催し、策定体制やスケジュール、市立病院の課題などについて議論した。「協議会」の第1回は、6月4日(水)に開催する予定としている。 


 策定会議や協議会で、協議の過程で必要に応じて外部の有識者の助言や説明等を受ける事も考えているという。 


 市は、病院改革プラン策定で、他市などが採用している強力な外部有識者の主導による「外部有識者会議」などにまかせるのではなく、庁内主導での策定会議と協議会で対応することになった。 


 小樽市の病院問題では、これまで、築港地区での新病院建設に邁進し、総務省のガイドラインも影響しない豪語していたが、新病院建設計画の中断で、一転して、ガイドラインに沿った改革プラン策定に乗り出すことになった。しかし、ここまで立ち上げるだけでも、すでに2ヶ月という期間が経過しており、他市に比べ、スピードの鈍さが際立っている。 


 しかも、経営形態の見直しで、市長は会見でも、「平成21年度に地方公営企業法の全部適用の方針に変わりはない」 と、改めて明言した。ガイドラインでは、非公務員型の独立行政法人化を求めており、この点で、早くも我が道を行く方針を固執している。 


 市立2病院の入院外来患者数の激減や収入減と巨額の累積赤字で、市の病院会計はすでに破綻しているが、ガイドラインで、一般会計からの赤字補てんを認めず、単年度収支の黒字化を迫られている。 


 小樽市の病院は、ガイドラインに示されている病床利用率の3年連続の70%以下と、病院の資金不足比率20%の以上に該当している。改革プランの対象となる2008(平成20)年度の1年間で、この数値目標をクリアすることは到底困難だ。資金不足比率は19年度決算見込みでは44%になっており、これだけでも「早期健全化団体」へ転落することになる。 


 この数値をクリアできない自治体病院経営では、廃止か民間譲渡か診療所化への抜本的改革が求められることになる。自らの血を出し、肉を切るような改革プラン作成を、市の策定会議に求められることになるが、果たして、市役所内部主導の改革プラン策定で、どこまでガイドラインをクリアすることが出来るかは、極めて疑問となる。 


 市の病院改革プラン策定での「策定会議」と「協議会」の行く末は、極めて混迷を深めることになると思われる。この小樽市の病院改革プランの行方が、小樽市の崩壊へ直結することになるだけに、今後の動向が極めて注目されることになった。