佐賀県武雄市民病院の改革・・・報道記事などから見える事は 情報公開が不十分である事に尽きる・・・



佐賀県武雄市民病院の改革・・・報道記事などから見える事は 情報公開が不十分である事に尽きる・・・ 
ガイドライン 積極的な情報開示 

『関係地方公共団体は、前項の点検・評価・公表に際し、立地条件や病床規模が類似した他の公立病院や地域の民間病院等における状況等を併せて明らかにするなど、当該公立病院の現状について住民が理解・評価しやすいよう、積極的な情報開示に努めるものとする。 
また、前項の有識者等による委員会等の審議状況などについても報道機関に積極的に公開するなど、住民の関心をできる限り高める工夫を凝らすことが必要で 
ある。』 

  
①以下AskDoctors  DoctorsBlogβ かいぼーより 
改革の全体像に関すること 

今日の佐賀新聞の論説に『自治体病院の改革』ということで武雄市民病院のことを伊東勝之氏が書かれています。問題点が簡潔に整理されていてさすがです。 

ここに書かれていることを読んで、私の立場(市民であり医師会員)からも考えて、現在の問題点としては3つあると思います。 

ひとつは、市は採算性および人員確保の観点から市民病院をこのまま続けていくことは厳しいということは述べているが、では今後、武雄市民にとって必要な医療はどういうもので、それをどのような形態で維持していくかという展望を示していないこと。 

ふたつめは、このような問題を考えるのに地元医師会が全く蚊帳の外であること。 

そして3つめの問題は、この件でごたごたしている間にも、いえ、ごたごたしているからこそ現場の士気は下がり、不採算性はどんどん膨れ上がっていること。市民としてすごく不安です。・・・以下略 


②佐賀県/探・さが2008=武雄市民病院 経営方針めぐり苦境 医師不足で救急医療休止 市の将来構想が急務 
2008.05.06西日本新聞  
  
武雄市の拠点病院である市民病院(樋高克彦院長)が、医療体制の危機に直面している。 

市が「直営維持は困難」として独立行政法人化または民間移譲の方針を打ち出して以降、医師不足が表面化し、四月から救急医療の休止が続く。 

地元医師会が「市民病院に対する市のスタンスが見えない」と訴えるなか、樋渡啓祐市長は今月中に経営の在り方に関する具体的な将来構想を示し、早期に地域の動揺を抑えたい考え。経営方針をめぐり揺れる市民病院の現状と課題を探った。(武雄支局・田代芳樹) 


 ■宿直体制困難に 

 「医師不足のため四月から救急患者の受け入れを原則として休止せざるを得なくなった」 

 市議会三月定例会初日の三月三日、樋渡市長は緊急会見を開き、市民病院の救急医療休止を発表した。市民生活に直結する問題が議会開会日に表面化する事態に、波紋は各方面に広がった。 

 市によると、佐賀大医学部から派遣されていた医師十人中三人の勤務継続が困難となり、全体の医師が十二人から九人に減少。 

「宿直体制の維持が困難になった」(樋高院長)のが休止の理由だが、その後も医師二人が退職の意向を示すなど問題は深刻化している。 


 ■大学が不信感? 

 相次ぐ医師の退職について、市側は、新卒医師が研修先を自由に選べる新臨床研修制度の影響を挙げる。大学医局に残らない医師が増え、人手不足から市民病院への派遣も減らされたという。 

 だが、ある地元開業医は「市の姿勢は『民間移譲ありき』に見える。それに大学側が不信感を持った結果ではないか」と別の理由を挙げる。 

 救急搬送の受け入れ再開に向け、市から協力を求められた武雄杵島地区医師会。 

休日急患センターなどで地域医療の核となる医師会は、開業医と市民病院との連携も進めているが、古賀義行会長は「具体的な経営構想を市に示してもらわないと協力のしようがない。地域医療の中で市民病院の役割をどう考えているのか全く見えない」と不信感をのぞかせる。 


 ■増員は見込めず 

 地元にうずまく不満に対し、樋渡市長は「市の直営を離れても市内の医療機関などとの連携は絶対条件。五月中には具体的な経営形態まで踏み込んで構想案を示したい」と理解を求める。 

 当座の医師確保問題では、ある市幹部は「直営維持が決まっている今後二年間についても、新たな経営母体から前倒しで医師を派遣してもらえるようにしたい」としているが、民間移譲の方針を決定していない段階で新たな経営母体に期待するのは説得力を欠く。 

 「現状のままでは、佐賀大からの医師の増員は見込めない。早急に動かないと、市民病院そのものが機能を果たせなくなる」。市議の一人は、そう警告を発する。 

 独立行政法人化や民間移譲は組織改革の手段であって目的ではない。地域を支える病院をどう存続させるのか。市の構想づくりは、一刻の猶予も許されない状況に追い込まれている。 


    

③武雄市民病院問題で市議会委 市に「改革案提示を」=佐賀 
2008.04.01読売新聞   
  
6億円以上の累積赤字を抱える武雄市民病院について、同市議会の市民病院問題調査特別委員会(黒岩幸生委員長)は31日、具体的な病院経営改革案を議会に提示するよう市に申し入れ、事実上、審議を終了した。 
樋渡啓祐市長は、3月議会で市民病院問題について「特別委の議論に注目したい」と答弁したが、市にボールが投げ返された格好だ。 

 前回(3月21日)の特別委で市は、救急医療再開に向け、地元の武雄杵島地区医師会の協力が得られるよう努力することを求められたが、この日の特別委で、難しいとの見通しを明らかにした。 

 議会が市に提示を求めたのは〈1〉救急医療の再開〈2〉地域医療のあり方〈3〉看護師ら医療スタッフの確保--についての改革案。黒岩委員長は「当初は財政問題を審議するために特別委を設置したが、医師不足問題に発展し、(審議の)領域を越えた」と話している