公立93病院で入院休止 医師不足深刻に

 

公立93病院で入院休止 医師不足深刻に

読売新聞の全国調査で、2004年度以降に少なくとも93の公立病院の141診療科が、医師不足などを理由に、入院の受け入れ休止に追い込まれていたことがわかりました。さらに、この調査では、少なくとも49の公立病院が、経営悪化などで廃院、あるいは診療所へ切り替えたり、民間に移譲して対応している実情も浮かび上がりました。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080406-OYT8T00172.htm

2004年は「新医師臨床研修制度」が開始され、医師不足の契機となった年。この制度では、臨床研修先を研修医の希望と病院が受け入れたい研修医とのマッチングで決めることができます。このため、臨床研修医は、出身大学にこだわることなく、自由に初期研修場所を選べるようになりました。そして、研修先として労働条件や処遇が良い民間病院に人気が集中することになり、人手不足となった大学病院は地域の市中病院に派遣していた医師の引き上げに踏み切り、結果的に公立病院では医師不足となり、小児や産婦人科などの診療科が閉鎖に追い込まれたわけです。

従来の大学病院から医師の派遣を待つことができなくなった現今、医師不足の地域に医師を派遣し、確保する仕組みを整備することが必要です。
 

国立大学病院データベースセンター
小林 美亜