八尾医療PFI 民間経営手法の活用という当初の計画は、絵に描いた餅であった・・・

『八尾医療PFI 民間経営手法の活用という当初の計画は、絵に描いた餅であった・・・八尾市包括外部監査人平成18 年12 月材料費及びたな卸資産に関する意見書 抜粋』 


材料費となるのは薬品費、診療材料費の2 つであり、また、診療材料は消化払(使用時に購入となり在庫を持たない)のため、八尾市立病院においてたな卸資産となるのは医薬品のみである。 

(1)診療材料の採用規程等について(意見) 

診療材料については、医薬品において設けられている「採用規程」や「採用基準」が作成されておらず、診療材料の採用にあたっての採用基準が明文化されていない。 

診療材料についても医薬品同様「採用規程」及び「採用基準」を設け、八尾市立病院における診療材料の採用手続及び採用基準を明らかにするとともに、これに沿った運用をすることが望まれる。 


(2)価格決定(意見) 

医薬品(麻薬、血液等八尾市立病院で直接購入している一部医薬品を除く)及び診療材料は八尾医療PFI株式会社の協力会社から納入することとなっている。 

価格の妥当性を確認するため、八尾市立病院では、医薬品については全国自治体病院共済会が実施する医 
薬品値引率調査や近隣病院における価格の独自調査結果を 
、診療材料については八尾医療PFI株式会社が実施した値引率調査を参考にし、平均よりは高い値引率となるよう八尾医療PFI株式会社と交渉を行っている。 

しかし、全国自治体病院共済会が実施する医薬品値引率調査は1 病院が購入する医薬品における平均値引率の調査であり、また、診療材料の価格決定にあたって参考にしているのは八尾医療PFI株式会社が実施した値引率調査資料であり、これらの値引率データについては、比較可能性や客観性に問題がある。 

八尾医療PFI株式会社との契約においては、性能発注が原則であるが、医薬品、診療材料の購入については、業務要求水準において「購入単価の適正化を図ること」という文言にとどまっており、性能が明確と言えない状況であった。 

客観的な指標を用いて期待する水準を明らかにしておくことで、値引率データの比較可能性や客観性を問題にすることもなく、期待する成果を得ることができる。 

期待する水準を明らかにした上で、これが得られないようであれば、八尾市立病院が医薬品、診療材料の独自調達を行うことも検討すべきである。