高知医療センター 現在の材料費の状況年8億円程度乖離があるというのは 事実・、議会側は「こんな場当たり的な予算編成でいいのか」「23.4%との乖離(かいり)を縮めるのは不可能では」などと厳しく指摘。




『高知医療センター 
現在の材料費の状況年8億円程度乖離があるというのは 事実・、議会側は「こんな場当たり的な予算編成でいいのか」「23.4%との乖離(かいり)を縮めるのは不可能では」などと厳しく指摘。 同企業団の山崎隆章企業長は「23.4%は(SPCが履行すべき)『契約』と解釈している。
SPCは23.4%に近づける義務を負っている。なぜ乖離しているのか。二十年度中には(材料費問題の)方向性を出したい」と述べた・・ 
全てのPFI公立病院は泥沼・あり地獄の高知医療センターの苦闘を反面教師としなければ市自体が夕張になってしまう』 


 (高知県・高知市病院企業団議会 議会議事録抜粋) 

-○ 1 4 番( 米田稔君) もう一つお尋ねしたいと思います。マネジメント料の保証金が戻入されたという報告だったんですが、これは5 ページのところに出てくるんですかね。それで、今後のこともありますので、向こうが戻してきたわけやから、その理由を、しますと言うたら、はいと言うて戻したわけじゃないかもしれん。いろいろマスコミ等では見ますけど、戻入したその金額と、向こうが返還をした明確な理由は何なんですか。 

○ 企業長( 山崎隆章君) 返還しました理由は協力企業、例えば医事業務であるとか物流管理であるとかという協力企業の適切な業務執行が十分できてなく、それに対するS P Cの管理監督が不十分な事情、これによって契約上の義務に関し解除理由に相当するとの指摘が少なからず生じたということから、その年度についてはその部分を返還するということで合意いたしたところです。 

○ 1 4 番( 米田稔君) 金額は幾ら戻入された。 

○ 企業長( 山崎隆章君) 額は2 億4, 000万円です。 

○ 1 4 番( 米田稔君) 一般的な私たちの理解は、P F I 方式の言えば根幹にかかわる材料費と費用の面で契約時の材料費が23 .4% クリアできなかったという理解をしてるわけですね。そういうことも一つの要因ということで理解していいんですか。 

○ 企業長( 山崎隆章君) 材料費のみではありません。今申し上げましたように、医療事務請求あるいは物流管理等においても不適切なことがあったということで、これも含めましての不適切なもの、あるいは管理監督がS P C としてできてなかった、マネジメントができてなかったという理由から返還を合意していただいたという内容でございます。 

○ 1 4 番( 米田稔君) 材料費も含めてということでいいのですね。それで去年の経営改善の提言も見させてもらいましたけど、材料費、費用が全国の公立病院から比べても割高になってる。だから、これは喫緊の最大課題だという御説明されてまして、率直なとこ 
ろ、これが2 3.4% までいくということについてS P C から具体的にどんな提案がされて、どういう努力がされて、どうしていけなかったのかと、そしてどうするかということが大事な要素を占めてますから、こういうことですからとかということがあれば今報告してもらいたい。 

○ 企業長( 山崎隆章君) 材料費の縮減につきましては、経営改善推進委員会からも提言を受けております。ただ、その当時には30% 程度と言っておりましたんで、すぐに2 3.4%まで一挙にするというのはなかなか無理だと。ですから、短期の目標を立ててやってくださいということで、以前にも収支予測をお示ししたと思いますけど、6 カ年の収支計画の中で暫時縮減していく方向で取り組んでいきたいと。それにつきましては、単年度につきましては、S P C の方でその計画、先ほど申し上げましたが、例えば1 億1, 0 0 0万円の削減をと、これくらいの短期の目標を立てながら、企業団とS P C が協議しながらそういっ 
た目標を少しずつではありますが、改善していくという方向で取り組んでおります。 
その6 カ年の計画 とかいうものは6 カ年たったらどこまでいきますよという具体数値を掲げた計画になっているんですか。 

○ 企業長( 山崎隆章君) たしか以前にお示ししたと思いますけど、21年度までの収支予測という中でやっております。収支予測の中で材料費の比率は幾らという計画を立てているところでございます。 

○ 統括調整監( 田村昌己君) 先ほど企業長が申しました21年度までの収支計画をつくっておりまして、その中では材料費比率につきましては26.8% の計画です。 
○ 1 4 番( 米田稔君) もともとは2 3 . 4% でやると言うて、一番大きいのは2 3 . 4% と 
27 .6% との違いで年間6 億円から8 億円違いますよね。それが決定的なわけで、しかしそうしたら21年に2 6.8% でいいのか、実際それをやることをもっと早くできないのか、達成可能かどうかということを含めて、やっぱり一つの企業団のネックとなってますから、SP C と具体的にもっと多くやりとりもせんといかんじゃないかと。費用面、経理の面の節減をどう図るかということを本格的にやらないと、今の企業団が実質は3 年目ですけど、もう赤字体質という言葉になれてしもうとるわけですよ。2 年、3 年で赤字体質とか普通は言いませんけども、そこまで行っちょるわけです。 

○ 企業長( 山崎隆章君) 現在の状況は言われるように8 億円程度乖離があるというのは事実でございますが、ただこれは2 3.4% というのは提案時、いわば契約時に算定した率でございます。したがいまして、その当時からの環境の変化、前提条件の変化というものがどのくらいあるのかというのをきちっと出してもらって、提案時はこういった環境であったけれども、現在はこう違っているというものを示さなければ23.4% というのはわかりませんので、このあたりについてS P C とも協議をしているところでございます。 

○ 1 4 番( 米田稔君) P F I がそういうふうな理屈を言うならば、その理屈をちゃんと通すようにして議会に報告していただかないと、提案時、契約時の率だと言われまして、情勢が変わったと言うわけですけども、その率で選んだんでしょう、違いますか。 

○ 企業長( 山崎隆章君) そのとおりです。 

○ 1 4 番( 米田稔君) その率だからそこを選んだわけです、ある意味。それやのに、 
選ばれた方は当時と状況違いますからという、それは本当に普通の契約上では許されんことですよ。あなたはそこがええというからそこ選んだのに、それまた状況変わりましたで、ええところが没ですよという話になりゃせんじゃないですか。 

○ 企業長( 山崎隆章君) そのとおりでありますが、全く前提条件が違った場合、これは変更せざるを得ませんので、そこのあたりは明確に出していただきたいということを申し上げたつもりでございます。 

○ 1 4 番( 米田稔君) やっぱり達成できない理由とかいつまでにどうするとか、どういう努力をしてきたのかということ含めてわかるように、また毅然と対応していかんと、せっかくのP F I 事業のよさは台なしになると思いますので、それはしてください。 
それと、状況が変わったというなら、収入の医業収益の面で御苦労されて年間6 億円上がったんですよね。僕はある意味ではそういうことは当時入ってなかったかなと思うんで、実質の材料費比率は上がってると思うんです。今言われた年間6 億円と7 対1 看護等は材料費はそんなに要りませんからね、そういうことからしたら2 7 . 6% とか3 0 .何% とかとい 
うのは、計画で言うたら実質では上がってることになるんですよ。だからそういうことも 
踏まえて、やっぱりS P C の責任でそこら辺きちっと契約どおりに対応できるよう企業団 
は毅然としてないと、聞いたらやっぱそりゃしゃあないわなという話に聞こえるんですよ。 
このままP F I 事業が生きられるかどうかという一番大事な根幹にかかわる問題ですから、 
それは責任持って対応せんといかんと思います。 
そのとおりでござ○ 企業長( 山崎隆章君) いますので、それにつきましては早急に、こ 
れまでも実はそういったことを協議してきました。そういった前提条件はどう違ってるの 
かというふうなことも話し合ってきました。今のところ私どもとしていわば納得できる数 
字が出てきておりませんので、ここで何がどう変わったか、前提条件がどう変わったかと 
いうのをお示しすることができませんが、そこを詰めまして、S P C とも解決をしていきたいと思います。 

○ 議長( 樋口秀洋君) 先ほどの米田議員に対する答弁を聞いてますと、あなたはこの公の立場に立って言ってるのか、民間企業の立場に立って言ってるのか、どちらの立場に立った答弁していただいてるのか。この赤字体制の中で本当に厳しく見なきゃだめですよ。 

○ 7 番( 坂本茂雄君) 今言われる、いわゆるマネジメントフィーの放棄の問題で、この 
決算審査意見書の審査意見の一番後段の部分のところをさっき企業長は多少膨らませながら言われたと思うんですが、マネジメントフィーを放棄するに至った理由という部分ですね。それは結局さっきからのやりとりをされる中で、いわゆる材料費を中心としてさまざ 
まな業務水準が達成してないというようなことなどにおけることから放棄するに至ったということですけども、そこの認識が本当にS P C 側にあるかどうかなんです。S P C の事業報告書の中には、マネジメント料の返納をしたことの理由は、酸素購入に係る当社としての事務処理における不手際は事業契約解除に該当する可能性があったため、今年度のマネジメント料を返上することとしますというふうに書いてるわけで、そういう意味でいくと、その材料費がいわゆる23 .4% に向けた達成努力というか、現年度の改善努 
力は至ってないこととか、そういったことが主たる認識になってないんじゃないかというふうに思うんですけども、そのあたりはどんなふうに企業団としてはとらえてますか。 

○ 企業長( 山崎隆章君) 今のは会社における株主説明といいますか事業の報告のところですから、これはS P C として代表的かどうかわかりませんけど、象徴的なものとして酸素が上がってますので、我々としてはこれだけではありませんよと、ほかのも先ほども前段で申しましたS P D のこと、材料費のこと、酸素のこと、さまざまなことを含めてのものですから、それはそれとしてできてないので、2 億4 , 0 0 0万円程度のマネジメントフィーについては返納していただくというお話し合いをしてきたところでございます 


(参考記事) 


高知医療センター 材料費1.4億円増、31.7%  補正予算可決 「23.4%順守」前提に 
2008.03.29 朝刊 3頁 内政 (全511字)  
 県・高知市病院企業団議会は二十八日の臨時会で、高知医療センター(同市池)の平成十九年度補正予算案を全会一致で可決した。一-三月の材料費(薬品や診療材料など)が見込みより一億四千万円増えたことなどによる補正だが、材料費率は31・7%に拡大。議会側は、SPC(特定目的会社=PFI事業の委託先)が契約時に示した「材料費率23・4%」の順守を同企業団に求める意見を付帯して認めた。 

 企業団側は、腫瘍(しゅよう)内科や血液・輸血科の診療が増え、抗がん剤や血液製剤の材料が膨らんだため-などと説明。増加分の財源確保のため、SPCに支払うマネジメント料一億五千万円を二十一年度以降に繰り延べる方針を示した。 

 企業団は「収益につながる増加は一定やむを得ない」と理解を求めたが、議会側は「こんな場当たり的な予算編成でいいのか」「23・4%との乖離(かいり)を縮めるのは不可能では」などと厳しく指摘。 

 同企業団の山崎隆章企業長は「23・4%は(SPCが履行すべき)『契約』と解釈している。SPCは23・4%に近づける義務を負っている。なぜ乖離しているのか。二十年度中には(材料費問題の)方向性を出したい」と述べた。(浜田成和)