公的病院改革のあり方セミナー in 日本青年館ホテル 宝塚市議会議員 伊福よしはる 活動日記・・・・

 

『公的病院改革のあり方セミナー in 日本青年館ホテル 宝塚市議会議員 伊福よしはる 活動日記・・・・、指定管理者になった金沢医科大学が言うには、 
・市長がよく通われ、その熱心さが伝わった。 
・病院改革委員会が病院の問題点をすべて洗い出しているため、その後の経営がしやすい。 
・地域医療の現状を打破したい気持ちが強い。 
など、いろいろな要因が金沢医科大学を動かしました』 


今日は、東日本税理士法人グループ (株)医療シス研 主催の「指定管理者制度の導入 氷見市の事例に学ぶ に参加してきました。 

セミナー初めの挨拶で、兵庫県赤穂市民病院 院長 邉見公雄さんが以下のようなことをおっしゃっていました。 

医師、看護婦が激減している。 
病院に残るのは、バカかロマンチストだ。 
病院を好きな人が5人いれば立ち直すことができる。 
ちなみに私は、バカでロマンチストだ。 


第1部講演は、(社)全国自治体病院協議会 小山田 会長 

内容は、自治体病院への挑戦と展望 
~会長職8年の検証~ 

平成18年度 自治体病院の経常損益は1997億円のマイナス。 
累積赤字は、1兆8736億円。 
岡山市民病院は、全部適用で民間から管理者を入れて立ち直らせた。 

自治体病院の問題点は、民間病院と比べると人件費が高い、材料費が高い。 

病院の管理者には、人事権や予算権がない場合が多い。 

高地医療センターは、PFIを活用したが、 
1年後には採算が合わなくなり、1年で管理者がやめてしまった。 
公的病院にPFIは合わない。 

3つの視点にたって、公立病院改革を推進する。 
1.経営の効率化 
給与・定員管理の適正化 
経費の節減合理化 
病床利用率向上などによる収入確保 

2.再編・ネットワーク化 
基幹病院とサテライト病院・診療所間の機能分担を徹底する 
地域医療における医療提供体制の維持・医師確保の環境整備 

3.経営形態の見直し 
民間的経営手法を導入 
指定管理者制度(43病院で導入) 
地方独立行政法人化(8病院で移行) 
民間への事業譲渡(9病院で実施) 

大切なのは首長と病院事業管理者きっちりと話し合いをすることが大切。 
ろくに話もしない市町村もある。 
きっちりと話をして、この地域でやってもらいたい医療は何なのか?ということをしっかりと議論すべきである。 

医師の絶対数の不足。 
勤務医の過酷な労働。 

研修医を教えるNPOもある。 
糖尿病などの講座を市民の前でやらす。 
普通の主婦やサラリーマンが、ダメだし。 
ここがわかりにくい。こういう風に説明すべきだなどを教え、再度講義をさせる。 
地域市民と研修医のコミュニケーションが図られ、よい関係となる。 
その関係が今後ずっと続いていく。 



■富山県氷見市 氷見市民病院の事例報告 
氷見市 堂故 茂 市長が講演されました。 

氷見市も宝塚市と同様、平成4年に全部適用にしましたが、経営改善されなかった。 
31億円の累積赤字。H7~11、H13~17年国に健全化計画を出していた。 

その背景として、氷見市は、 
・地理的に悪い 
・年功序列の給与体制 
・労働組合との事前協議 
・市の規模や財政力 

市民病院の構成(医師、職員、事務局) 
それぞれが、医師→派遣大学、職員→組合、事務局→市役所 を向いて仕事をしている。 
これでは、1つの方向へ向かう組織とは到底言えない。 

国の制度として、 
・医療費削減 △3.16% 
・医療制度改革 新医師臨床研修制度、7:1看護 

これらが足を引っ張り、なかなか改革できなかった。 

そこで、氷見市は、今の市長になってから、 
氷見市民病院経営改革委員会を設置し、市民にオープンな議論の場を作った。 

その答申として、「公設民営」という委員会からのまとめがでてきた。 

公設民営とは、病院の施設(ハード)面は行政が、運営(ソフト)面は民間が行うことです。 

氷見市では、市長の決断で公設民営化にふみきりました。 


その後、市民からは反対運動が起こったり、組合が反対したり、紆余曲折ありましたが、タウンミーティングを重ね、最終的には議会の議決を得て、成立しました。 

その後、指定管理者として金沢医科大学に決まったのですが、大学間の壁があり、他の大学の協力がなかなか得られなかったそうです。 

指定管理者に名乗りをあげた、金沢医科大学ですが、公立病院の指定管理者として、医科大学が手をあげることは、全国的に珍しいケースだそうです。 


しかし、金沢医科大学が言うには、 
・市長がよく通われ、その熱心さが伝わった。 
・病院改革委員会が病院の問題点をすべて洗い出しているため、その後の経営がしやすい。 
・地域医療の現状を打破したい気持ちが強い。 
など、いろいろな要因が金沢医科大学を動かしました。 

まだまだ、氷見市民病院の改革は始まったばかりなので、これからが正念場になるでしょう。 

最後に市長が言われていたのは、 
努力した人が報われない経営体質が、公立病院の衰退の原因である。 


■最後に 
総務省公立病院改革懇親会 座長 長隆さんの挨拶がありました。 

言われていたのは、 
民営化することが良いと言うわけではない。 

地方公営企業法の一部適用であっても、全部適用であっても建て直しができている所は改革が進んでいる。 


鹿児島県立病院は、入院に特化している。 
外来は、町医者に任している。 

外来を増やさないと儲からないというのは、神話だ。と言われていました。 

宝塚市も外来を増さなければ、儲からないという神話を抱いています。 

長さんは、他の病院で成功している所を見学し、実際自分の目で見て欲しいと訴えておられました。 

私はこれらの話が、宝塚市立病院の改革の一助になると考えています