安房医師会病院 4月から太陽会が運営へ



『安房医師会病院 4月から太陽会が運営へ』



 2008年03月20日  房日新聞 
名称は安房地域医療センター 
小児科新設 24時間救急も 
 経営難に陥った安房医師会病院の経営移譲を受けた、鴨川市にある亀田グループの社会福祉法人太陽会(亀田信介理事長)による移譲手続きが順調に進んでいる。すでに、13日付で病院開設許可も下り、21日には病院開設届や保険医療機関指定を申請。移譲先選定時に合意した「安房地域医療センター」の名称で、予定どおり4月1日からの完全移譲が実現する見通しとなっている。 


安房医師会と「太陽会」 病院の経営委譲に合意 
2008年3月20日東京新聞 

 経営難に陥っている館山市の安房医師会病院が経営委譲先を探している問題で、同病院を運営する安房医師会と、公募に応じた社会福祉法人「太陽会」が十九日、四月一日に経営委譲することで合意した。 

 太陽会は鴨川市で亀田総合病院を経営する亀田グループに所属。同グループが支援することを条件に、経営委譲の優先交渉権を獲得した。医師会側が提示した二十四時間三百六十五日の救急医療継続などを受け入れ、合意に至った。 

 新年度からは「安房地域医療センター」と改称。亀田総合病院の亀田信介院長が理事長に就任する。診療内容に若干の変更があり、三月いっぱいで医師がいなくなる整形外科を廃止する一方で、小児科を拡充。これまで初診時に必要だった紹介状を不要とし、より開かれた病院を目指す。 

 現在病床が百四十九床あるが、看護師不足で百床しか使われていない。当面は現行体制での再出発となるが、いずれ増員してすべての病床を稼働させる方針という。 (岡村淳司) 


 太陽会によると、新病院の診療科は、内科、消化器科、循環器科、アレルギー科、リウマチ科、外科、麻酔科、小児科となり、ほぼ現行を踏襲しながらも、地域住民からのニーズが高かった小児科を新設し、小児科医が常駐する。常勤医師は15人体制で、看護師100人を含む総勢270人程度とほぼ現状規模で対応。5月ごろからは徐々にマンパワーも充実強化していきたい、としている。 

 病床数は149床。医師会病院時代には会員の紹介型だったが、今度は紹介状がなくても随時一般外来を受け付けるなど、利用者の利便性は高まる。また、最も重要な条件でもあった24時間救急にも当然対応している 


(参考) 

経営委譲の条件 
① 救急医療を24時間365日行う病院として継続すること。 
② 無償譲渡(貸与)であること。 
③ 共同利用施設として、今後も開放型病院を運営すること。 
④ 地域医療支援病院の指定を目指すこと。 
⑤ 地域災害医療センターとしての役割を継続していくこと。 
⑥ 病院として存続し、取得した財産を目的外使用しないこと。 
⑦ 現在の診療科をできるだけ存続すること。 
⑧ 経営の安定化のため信頼性のある委譲先であること。 
⑨ 従前のとおり住民検診等の中心的役割を担うこと。 
⑩ 社会医療法人等を目指す法人であること。 
⑪ 安房医療圏住民のための病院を経営理念として運営する法人であること。 
⑫ 医師をはじめとする人材育成能力に実績のある法人であること。 
⑬ 安房医師会病院の従業員が希望すれば再雇用を行う法人であること。 
⑭ 「がん治療」「循環器科」「消化器科」「人工透析」の継続、更に設立以来多大な 
貢献と実績のある「安房方式検診」を継続すること。 
⑮ 平成20年4月1日限り、経営委譲を受けることができる法人であること。 
⑯ 経営委譲の時点において、安房医師会が安房医師会病院の経営に関連して負担する 
債務を引き受けることができる法人であること。 
⑰ 委譲価額は安房医師会病院の委譲日における債務額であり、変動はさせないものと 
すること