『評価の高い新大江病院』・・旧大江町はへき地だが政策医療として 税金投入なしでも 立派に運営されている・・北海道・沖縄・離島以外にへき地はないという意見もある・・・政府などに交付税措置の拡充を 要望するまえになすべきことがある・・

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『評価の高い新大江病院』・・旧大江町はへき地だが政策医療として 税金投入なしでも 立派に運営されている・・北海道・沖縄・離島以外にへき地はないという意見もある・・・政府などに交付税措置の拡充を 要望するまえになすべきことがある・・ 

 新大江病院

京丹波町地域医療対策審議会が視察した福知山市の新大江病院は、2005年度から指定管理者制度を導入した。 

市保健課は「指定管理者制度導入までは毎年約一億円を一般会計から繰り出していたが、現在、補助金はゼロ。 

安定した経営を進め、週二回の夜間診療も実施するなどしており、利用者からも一定の評価がある」・・・・ 



 経営効率化と充実 どう両立 京丹波・審議会 町営医療機関 民間委託など提言 病院事業債返済、2009年度以降本格化 
2007.07.22 京都新聞  
  
京丹波町地域医療対策審議会(後藤敏和会長)は今春、経営合理化などを含む町営医療機関の今後の在り方について、松原茂樹町長に答申した。答申では、瑞穂病院と、質美、和知、和知歯科の三診療所の計四施設の存続を求める一方で、厳しい財政状況を踏まえ、経営の民間委託や病床の再編を提言している。医療に関する住民のニーズは高い。町はいかに経営の効率化に努めるとともに、地域医療の充実を図っていくのだろうか。 

(吉田幸太郎) 

公社化、管理者制度も視野に 年度内に改善策まとめ 

 同町が医療機関の運営改善を迫られる背景には、合併後の厳しい財政事情がある。新町では、一般会計と特別会計の総額に占める地方債など借金の返済額の割合が19・6%(二〇〇五年度決算)と、ほぼ二割に上り、財政の硬直化が進んでいる。 

 そんな中、過去三年間の病院事業への一般会計からの繰り出し金は、最も規模の大きい瑞穂病院の場合、運営補助が約三億六千万円、地方債の元利償還が七千三百万円の計四億三千三百万円に及び、町財政にとって大きな負担になっている。 

 特に、病院事業債の返済が本格化する〇九年度以降は単年度で約一億五千万円の元利償還が見込まれる。間近に迫った償還は、診療報酬の引き下げや、地方交付税の減少が続く中で病院経営への影響が極めて大きい。 

 こうした状況や今回の答申を踏まえ、町地域医療課は、経営形態の検討や施設再編などの観点から、先進地の調査などを進めている。同課は「地域の事情に即した形で、より適切な医療を提供しなければならない。経営委託も検討課題の一つとして、答申が示している項目をそれぞれ精査していく」との姿勢を示す。特に関心を集めそうなのは、「経営の効率化の面からもっとも注目される民間委託」(同審議会委員)だ。 

 同審議会が視察した福知山市の新大江病院は、〇五年度から指定管理者制度を導入した。市保健課は「制度導入までは毎年約一億円を一般会計から繰り出していたが、現在、補助金はゼロ。安定した経営を進め、週二回の夜間診療も実施するなどしており、利用者からも一定の評価がある」と話す。「診療報酬の引き下げなどで全国的に経営悪化する自治体病院が増えており、府内の公立病院もその例外ではない」(府医療室)というだけに、その実績が際立つ。 

 しかし、町内では民営化を懸念する意見も聞かれる。瑞穂病院に月一回通院している男性(七八)=同町粟野=は「民間経営になれば、効率主義に走り、高度医療でない定期健診など不採算部門が切り捨てられないか不安だ」と話す。 

 こうした利用者の声を受け、町議会は六月定例会で、政府などに交付税措置の拡充や、地域の実情に見合った医療制度の充実などを訴える意見書を全会一致で採択した。 

 松原町長は「ただちに経営委託というわけではないが、公社化や指定管理者制度の導入も視野に入れないと。本年度中に事務外注や療養病床削減などの一定の経営改善策をまとめたい」とする。 

 高齢化が進む中、保健・医療サービスの充実は町にとって緊急の課題だ。その一方で、経営の効率化も避けて通れない。この相反するとも思われる二つの課題のバランスをどう取っていくのか。松原町政の手腕が問われる。