『富山県11ある公立病院の悲鳴・・先行して改革を進めている 氷見市民病院をモデルにして欲しい・・・

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『富山県11ある公立病院の悲鳴・・先行して改革を進めている 氷見市民病院をモデルにして欲しい・・・』 



医療が崩壊すると地方に人は住めなくなる。 
田舎に行くと若い医師は再チャレンジできなくなる。 
へき地離島は身動きがとれず、若い医師は来ない。しかしこれから医師は国全体としては過剰になる可能性はある・・希望は持てる・・ 地域エゴを捨てて, 若い医師が来たい病院・・医師の琴線に触れるような経営体質にしようと思えば出来る・・京都新大江病院・ 愛知県東栄病院・大阪泉大津市民病院・ 夕張医療センター・・・などなどである。』(長 隆) 

  

自治体病院、赤字に悩む 生き残りへ模索続く 05年度、黒字1病院のみ 
2007.07.10朝日新聞   
  

県内の自治体病院が赤字体質に悩んでいる。 
11ある市町立病院で05年度に黒字になったのは黒部市民病院だけ。 
だが同病院も06年度は赤字になる見通しだ。 
救急、へき地医療など経営的に「不採算」な部門を抱えて、経営は苦しく、医師・看護師も不足する。 
業務縮小をする病院や、研修医集めに苦労する病院もあり、医療の地域間格差につながりかねない状況だ。(増田愛子) 


 
南砺市 


 04年11月に誕生した南砺市は、合併前の8町村から南砺市民、南砺中央、市立福野の3病院4診療所を引き継いだ。3病院の経営は厳しく、05年度は計10億8900万円の赤字。累積赤字は16億2800万円になる。市は一般会計から病院事業費を繰り出し、05年度は一般会計約362億円のうち14億2300万円をあてた。 

 市は財政健全化に向け「公的医療体制の再編」を掲げる。今年度から診療所数を3に減らし、医療・診療材料の一括購入を開始。2月に、50床と病床数の少ない市立福野を長期療養専門に切り替え、内科や小児科は外来のみとした。 

 残る2病院の再編は難しい。南砺市民は180床、南砺中央は190床と規模はほぼ同じ。同市の倉知圓・医療局管理者は「人口に対して病床数は多い」。 

だが面積は広いが、1平方キロあたりの人口密度が約86人と県内2番目に低い同市では、「内科などニーズの高い診療科は、どちらか一つにあれば良いというわけではない」。 

 機能分化も順調とは言い難い。市立福野は医師不足で、切り替えたばかりの療養病床を4月から休止した。退職した医師2人の後任が見つからなかったためだ。 


富山市 

 04年度に臨床研修が必修化されて、臨床研修希望者と受け入れ病院の双方の希望をふまえ、組み合わせが決まるようになった。それまで臨床研修医の約70%を抱え、関連病院に医師を派遣していた大学病院の医局は、医師の引き揚げを開始。 
地方病院は、自力で医師を集める必要が出て来た。 

 富山市民病院は今年度、募集定員5人に対し臨床研修医が1人も来なかった。制度の開始以来、枠がいっぱいになったことはない。同病院の研修プログラムを作る、吉本博昭・精神科部長は「病院間の競争。病床数が多く、救急があるというだけでは研修医は来ない」と言う。来年度から、プログラムに米国の大学への短期留学を組みこむ。研修医の要望に応えて、専門としたい診療科で長期間、研修出来るようにもする。 


 
黒部市 


 黒部市民病院は昨年11月、患者の電子カルテを新川地域の開業医も閲覧できる「扇状地ネット」を本格的にスタートさせた。病院での検査結果や治療経過を共有して、検査の重複などを防ぐことが出来る。現在は13医療機関と連携、927人の患者が登録する。 

 ネットの重要な目的の一つは、急性期は病院、その後の診療は地域のかかりつけ医が行う「機能分担」を進めることだ。病院は高度医療に集中しやすく、運営の効率も良くなるという。新居隆院長は「患者さんに良い医療を提供するには、良い経営をすることが大事」と話す。 

 しかし、同病院を取り巻く状況も決して楽ではない。06年度、泌尿器科の医師2人のうち、1人が大学に引きあげられた。残る1人では大きな手術が出来なくなり、売り上げは対前年度で1億円以上減った。06年度は赤字となる見通しだ。