『情報は 隠されてはならない・・猪瀬直樹氏講演 』

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『情報は 隠されてはならない・・猪瀬直樹氏講演 』 


「地域主権フォーラムin夕張」(07/05/14)(主催・日本青年会議所北海道地区協議会、特別協力・読売新聞北海道支社) 


 まちの再生 一歩ずつ 

 「地域主権フォーラムin夕張」(主催・日本青年会 

作家猪瀬直樹講演 □■ 日本の危機の先触れか・・ 

 夕張に来て驚いた。新千歳空港、札幌からも近く、便利でいいところ。なぜ、ここがこうなったのか。 

 中田鉄治・元市長は、国からいろいろ持ってきたが、市民の負担が同時に発生した。その事実を、市民は知らされてこなかった。知らされていれば、ここまでにならなかった。 

 道庁も総務省も、知らなかったわけがない。夕張市民が人質になり、市、道、国の当局が知っていた。ツケは結局、住民に回る。なぜ、夕張が破たんしたのか。情報が隠されていたからだ。 

 日本は800兆円の借金を抱え、うち、都道府県や市町村分は250兆円。政府の借金だから、我々は関係ないと何となく安心しているが、そうではない。 

 800兆円のうち、国債購入者は96%が日本人。外国人の買う比率が上がって仮に10%になり、一斉に売りに出されたら、大暴落が始まり、取り付け騒ぎになる。日本は破たんする。 

 そういうことが起きかねない中で、夕張ショックが全国にものすごい震度で伝わった。つまり、夕張は日本の危機の最先端で悲鳴を上げた。 

 日本でこれから起きることの先触れかもしれない。あるいは、夕張がうまく再建できるなら、借金大国の日本の先行きも明るくなるかもしれない。 

 今回の問題で、借金をすれば、ツケは住民に回ることが分かったと思う。これからは、チェックする住民の責任が問われる、新しい地方分権の時代。国の押しつけはできるだけやめて、創意工夫でやる。それが、地方分権の趣旨だ。 

 議員の責任も問われる。議会のあり方を考えるべき。議会は、夜やればいいのではないか。議員が職業になると、よくない。別に仕事を持つからこそ、新しいアイデアが出てくる。 

 財政破たんは夕張だけの問題ではなく、日本のあちこちであり得る問題。夕張がうまくいくかどうか、全国が見ている。 

 夕張は立地条件が恵まれており、様々な可能性がある。うまく人を呼べれば、地域の努力によって変わってくる。観光地として全国一になれる。夕張の皆さん、頑張ってください。