病院を統合して合理化しなければ継続的な医療を提供出来ない(山形県県病院事業局)

病院を統合して合理化しなければ継続的な医療を提供出来ない(山形県県病院事業局)・・・情報システム共通化などについて協議を重ねていた。酒田病院の佐藤俊男事務部長は「大変な作業が続きますが、統合が決まりホッとしています」と語る。・・・』(長 隆) 

山形県知事(全国自治体病院開設者協議会会長)のリーダーシップと 酒田市長の英断で 全国初の 非公務員型・地方独立行政法人化へ向けての 膨大な作業が順調に開始されたことを喜ぶ!! 



山形県立病院と酒田市立病院「生き残り婚」読売新聞 2007年5月23日 

統合に向けて協議を重ねる山形県立日本海病院と市立酒田病院の職員 山形県の豊かな自然をはぐくむ最上川が日本海へと流れ込む酒田市。その川の近くで県立病院と市立病院がわずか2キロほどの距離を置き、互いに競い合うように運営されてきた。 

 県立日本海病院と市立酒田病院。病床数はそれぞれ528床と400床でほぼ同規模。診療科目も内科など15科目が重複する。 

 後発の県立病院は、新生児医療や心臓血管外科など市立病院ではカバーしきれない高度な医療サービスの提供を目的として1993年、設立された。だが、いずれも総合病院であるという性格上、当初から競合関係は避けられなかった。「立地や見通しに甘さがあったかもしれない」と県の担当者はいう。 

 県立日本海病院は2005年度、県から15億円以上の繰入金を入れても2億円近い赤字で、市立酒田病院も同年度、市が約8億円の繰入金で支えた。「結果的に患者を奪い合う形となり、医業収益にも響いた」と両病院の関係者。 

 病院の老朽化問題に直面していた酒田市は、県立病院との統合を提案した。財政縮小や人口減少などを踏まえて検討した結果だった。 

 県は当初、唐突な提案に慎重姿勢を見せた。だが、このままでは赤字は止まらない。最終的に「病院を統合して合理化しなければ継続的な医療を提供出来ない」(県病院事業局)との結論に達した。 

 5月18日午後。県立日本海病院の一室に両病院の職員ら12人が集まり、情報システム共通化などについて協議を重ねていた。酒田病院の佐藤俊男事務部長は「大変な作業が続きますが、統合が決まりホッとしています」と語る。 

 再スタートを切るのは来年4月。運営主体は自治体から「独立行政法人」に移行する見込みだ。職員を非公務員化し、自治体側の承認が必要だった予算や人事、組織改革について院長に権限を集約させ、柔軟な運営を図るのが狙いで、病床数も170床削減して稼働率を上げる。

 日本海病院の永沢孝事務局長は「結婚して財布が一つになっても、生活が良くなるかどうかは分からない。将来設計を今から、しっかりやらなければ」と依然、慎重だ。