再生に大成功し 全国から多数医師が来てくれる素晴らしい病院に生まれ変わった 沖縄 名護市 北部医師会立 病院を 訪問しました・・

 

『再生に大成功し 全国から多数医師が来てくれる素晴らしい病院に生まれ変わった 沖縄 名護市 北部医師会立 病院を 訪問しました・・、昨年の1月に地域がん拠点病院・8月に地域医療支援病院・・11月から婦人科を開設・・管理型研修病院の指定を受けて、現在2名の研修医が初期研修』 長 隆 

2007年5月21日・22日 夏が到来した 素晴らしい景色・私も引退後は移住したい町・・名護市を訪れ 北部医師会病院を訪問いたしました。 
なかま医師会長・高芝院長・崎浜理事・小浜救急部長と久方ぶりにお会いし歓談いたしました。 
私が今 全力投球している 医師派遣・巡回ヘリ事業を 税金投入ゼロで 6月より事業開始と お聞きし感激いたしました・・又地元市町村の支援の下 循環器センターも実現させるとの事でした。 
東京の順天堂医大から 医師が勤務してくれるというのも納得です。 那覇空港から 1時間半かかる 名護に全国から 救急の腕を磨きたい医師・看護師が大勢見えて活気あふれる病院を視察して感動いたしました。 

破綻と報道されてからわずか4年! 毎年2億~4億の利益を計上し 負債を大幅に減らし、 超優良病院として再生されたことは 医師会長以下医師会員・病院職員の一丸となっての努力の成果で こころから敬意を表します。 

再生への記録と 現状をご紹介させていただきます。 



(破綻報道~2003年6月27日) 


北部医師会病院 
地域の信頼を忘れるな 
 北部地区医師会(名嘉真透会長)の開設する名護市の北部地区医師会病院(宮田道夫院長)が固定・流動負債総額約六十一億円を抱え経営破たんに陥った。 
 一九九一年の開設に際して金融機関から融資を受けたが、想定していた病床数が増える見込みがなく、初期投資の返済に窮して多額の負債を抱えた。さらには、追加融資を受けるために粉飾決算もあったという。 

 同病院のベッド数は二百三十六床で、北部地区の二十床以上ある六病院の一つでもある。六診療科目と、三特殊外来があり、一日の平均患者は外来で約三百人、入院は約二百人となっている。 

 また、県の「救急告示病院」に指定され、循環器科など四つの科目で、二十四時間体制の救急外来を受け付けている。北部で救急を行っているのは、同病院を含めて三カ所しかない。 

 成人病検診センターも併設し、住民、職場検診や人間ドックも行われている。 

 同病院は規模、医療体制からみて、北部地域の中核をなす医療機関といえる。地域の人々の信頼もあった。 

 それだけに住民にとっては、明らかになった経営実態に驚きを隠せないでいる。 

 医師会は医療業務を継続すると表明している。病院のリニューアルも必要とし、そのためにも新たな法人に運営を引き継ぎ、施設賃貸料で今後の元利返済に充てたい考えを示している。

 まずやるべきことは、地域に頼りにされていることを、あらためて認識することである。「病院がなくなれば、北部全体が困る」と訴える住民の声をしっかりと受け止めてもらいたい。 

 院長ら幹部や職員らが賃金カットなどで経費の削減に取り組んでいるが、粉飾決算を含め、経営責任、経営実態を明らかにする必要がある。 

 同病院は「医療・福祉・保養の郷(さと)」をキーワードにして、北部地域への発展に寄与することを目指してきた。 
 再生への努力に期待したい。 



(再生を伝える報道・・2006年10月18日(水)沖縄タイムズ)  
 北部に初の心臓外科/医師会病院 
 【名護】地域医療の充実を図ろうと、北部地区医師会病院(高芝潔院長)は一日から心臓血管外科を開設している。心臓血管外科が北部地域で開設されるのは初めて。二〇〇八年度をめどに心臓血管外科、循環器内科、脳外科疾患を一元化して対応する「沖縄北部循環器センター(仮称)」設置を進めている同病院と、東京の専門病院に勤めていた山口明満医師(52)の「沖縄の心臓血管外科の医療環境をよくしたい」との思いが一致し、実現した。(石川亮太)
 北部地域の心疾患の患者はこれまで、中南部の病院での入院や手術を余儀なくされていた。同科開設によって地域病院での手術、外来診療を受けることができるようになり、北部の住民にとって朗報だ。 

 同科長を務める山口医師は「心臓疾患は時間を争う。中南部までの搬送で悪化することは容易に考えられる。北部地域にも心臓血管外科がぜひ必要だった。患者はもちろんのこと家族の負担軽減にもつながる」と開設の意義を強調した。 

 同病院では、人工心肺装置、自己血回収装置、内視鏡タワーなど心臓血管外科手術に対応できる機器類を整備。また山口医師をはじめ、県外の心臓血管外科専門の病院から医師一人と臨床工学技師、看護師五人の計八人のチームで赴任し、緊急手術にも対応できるよう二十四時間態勢を整えた。十七日までに三人を手術している。 

 山口医師は東京や神奈川の心臓血管外科専門の病院などで勤務していた。十七年前から手術のため県内の別の病院を訪れており、北部地域の患者が中南部の病院に入院している現状を目の当たりにしていた。「いつかは沖縄で仕事をしたい。心臓血管外科の手術で役立ちたい」と思っていたという。 

 山口医師は「狭心症患者のバイパス手術では、手足のバイパス血管採取の際に、数センチの傷口ですむ内視鏡手術法など、県内で例のない先端技術で対応できる。いい結果を出して、心臓血管外科に関する情報を北部から県全体に発信していきたい」と意欲を見せた。 
  
  


再生を果たした 
高芝病院長 高芝先生へのインタビュー 記事より 


北部地区医師会病院長 
高芝 潔 先生 
 

P R O F I L E 
山口大学医学部卒 
昭和59年 済生会下関総合病院循環器内科医長 
平成2 年 同循環器内科部長 
平成3 年 
 北部地区医師会病院 循環器科 
平成16年 
 北部地区医師会病院 院長



北部の医療事情に、もっと目を向けて下さるようお願いします。 

この度は、沖縄県医師会 会会報に掲載するためのインタビューをお引き受け下さり、誠にありがとうございます。 

沖縄県における北部医療圏の実情は、救急医療、産婦人科医療を始めとして、年々、難しい状況になってきていると存じます。広報委員会としましては、その現状を会員の先生方にも知っていただくことで、北部医療圏における協力体制、会員相互の協力並びに関係団体との連携を密にして沖縄県内全体での医療・福祉の向上を目指していく一助となればと考え、今回、高芝先生へのインタビューを企画させていただきました。 

本日は宜しくお願い致します。 

Q1.北部地区医師会病院は、昨年の1月に「地域がん拠点病院」、8月に「地域医療支援病院」に指定されたと存じます。それらの特徴をそれぞれお聞かせいただけますでしょうか。 


本島の中で北部保健医療圏はがんの死亡率が 219.7(10万対)と中部や南部医療圏と比較して約1.3倍の高さです。この理由は、北部は65 歳以上の老齢人口割合が19%を占める高齢地域である事に加え、本島の約50%の面積に10 万人が暮らす過疎地域であり、がんに対応できる病院が当院と県立北部病院の2つだけである事等が挙げられると思います。当院のがん診療を充実させる事で、北部のがん死亡率を下げたいと思っています。また、がんの急性期医療だけでなく緩和ケアも含めた全人的医療を目指したいと思っています。 

昨年8月に地域医療支援病院に指定されました。厚労省の目指す医療機能の分業化を進める事は、医療の無駄を省く上で避けられない事だと思います。当院は医師会が運営する病院のため、会員の診療所の先生方との連携は比較的スムーズだと思っています。しかし、会員の先生方の中には「かかりつけ医と中核病院の関係」をはっきり理解していない方もおられます。病院への紹介率がまだ80%に到達していないので悩んでいます。また、患者さんも「かかりつけ医」の意義がわかってない方が多く、逆紹介が難しい事があります。今後も引き続き時間をかけて周知してもらうように努めたいと思います。地域医療支援病院の指定を受けてから、一般の外来通院患者は出来るだけ会員施設へ通院するように紹介しております。指定前と比較すると当院の外来患者は約15%減少しております。 


Q2.産婦人科医の不足のため、県立北部病院では産婦人科が休診となったと存じます。現在の医療体制はどうでしょうか。ご苦労話や今後の見通しなども含めてお聞かせいただけますでしょうか。 


県立北部病院が産婦人科を休診してから1年半が経ちました。この間北部には名護市内に産婦人科医院が2施設だけとなりました。北部地区の産科診療の実態は名護市内の2医院で低リスク症例の出産を扱っています。それ以外の症例は中南部の病院に紹介しています。産婦人科救急症例に関しては県立中部病院に搬送しています。平成17年度は年間救急搬送数90件余でした。その中で病院到着前(救急車内)分娩が数件ありました。現状はとても満足できません。 

当院では8月に産婦人科医師1名を招聘して準備をしており、11月から婦人科を開設します。引き続き医師を確保し体制を整え、なるべく早い時期に産科を追加開設する予定です。 

Q3.臨床研修制度が始まって3年目を迎え、各地・各病院において後期研修に入った研修医がいますが、北部地区医師会病院における研修制度の状況はいかがでしょうか。 

これまでの取り組みに関する感想や今後の改善点などをお聞かせいただけますでしょうか。 

昨年よりRyuMICに参加して琉大の協力型研修病院でありましたが、本年から管理型研修病院の指定を受けて、現在2名の研修医が初期研修を受けています。研修医が少ない事もあって医局の先生達から可愛いがられているようです。当院は医師数も33名と少なく、医局も1つの部屋で医師達はいつも顔を合わせているので、診療科の垣根なく研修医は症例に応じて指導を受けているようです。プライマリ・ケア症例数の目安として昨年の救急車搬送件数を見てみると約1,200件、救急外来患者数は約6,000件です。症例としては多くありませんが暫時増えていけばと思っています。来年の募集研修医は 4名決定しております。後期研修は病院の充実が先で今後の課題としています。 


Q4.本会または日本医師会へのご意見・ご要望などがありましたらお聞かせ下さい。 


県医師会はもっと北部の医療事情に目を向けていただきたいと思います。3大死因であるがん、心疾患、脳卒中のいずれも死亡率は中南部と比較してかなり高値です。乳幼児の死亡率もしかりです。沖縄本島内の医療格差を無くしたいと思っています。北部医療の充実は県全体の医療の充実を底上げします。我々と一緒にいろんな事案を真剣に検討していただきたい。北部地区医師会病院は沖縄県医師会の下部組織である地区医師会の運営する病院ですので、皆様の知恵を拝借して実践していきたいと思っています。 


本日は、お忙しい中、誠にありがとうございました。 

(国会でも取り上げられた 名護市の産婦人科問題 国が出来なかったことを 医師会病院が引き受けました) 
  
北部医師会病院に婦人科 
 【名護】産婦人科開設の準備を進めている北部地区医師会病院(高芝潔院長)はこのほど、婦人科を開設、外来診療や助産師による保健指導(予約制)などに対応している。今後、産婦人科医の人材を確保するとともに、分娩室や新生児室などの整備を進め、産科外来や分娩にも対応したい考えだ。 
 名護市出身で県内の民間病院に勤めていた平岡邦彦医師(44)が婦人科長に就任。平岡医師は「名護は亡父が三十年近く産婦人科院を開業していた地域で、私にとっても愛着がある。産婦人科医が不足している北部の現状を知らんぷりできなかった。恩返しがしたい」と熱い思いを語った。 

 同病院は約二千万円をかけて超音波機器類や診察台など必要器材の購入、院内の内装工事などを進めた。平岡医師のほか助産師二人、看護師二人、事務員一人を確保。六人体制で十三日から、婦人科診療を始めた。 

 平岡医師は県立北部病院で対応できていた一、二次医療レベルの患者も県立中部病院まで搬送されているケースもあると指摘。同病院の産婦人科開設によって北部の患者や家族の負担、県立中部病院の医師の負担軽減にもつながるとして、その必要性を強調する。「一人の力でやれることは限られているが、誰かがやらないと何も始まらない。婦人科開設を機会に仲間を集めて、産婦人科の二次医療に対応できる体制づくりにつなげたい」と話す。 

 婦人科の診療受け付けは午前九時半から正午まで。土日祝日は休診。助産師外来の予約は、電話0980(54)1227。 
  


(以下病院ホームページより 引用~年々 医療機能が向上しています) 

   H17年度 H16年度 H15年度 

外科 手術数 390/年 385/年 371/年 

整形外科 手術数 379/年 306/年 261/年 

心臓カテーテル 837/年 623/年 498/年 

PCI実施件数 358/年 182/年 111/年 

ペースメーカー実施件数 45/年 48/年 29/年 

GIF実施件数 3,476/年 3,088/年 2,735/年 

CF実施件数 1,426/年 1,410/年 1,393/年 

胃・大腸 ポリペク件数 437/年 413/年 402/年 

H18.4月現在 

(常勤医師数) 

呼吸器科 (2名) 5名
循環器科 7名
整形外科 3名
内分泌代謝科 2名
検診センター 3名
腎臓内科(腎臓病医療センター) 1名
内科嘱託医 1名
研修医 2名
内科(呼吸器、消化器、内分泌代謝、腎臓内科)・消化器内科 5名
婦人科 1名計・・34名 
内科 計・・・11名
H18.12月現在心臓血管外科 2名



平成17年 平成16年 平成15年 

救急搬送数(救急車) 1,173 1,110 1,092 
救急外来患者数 6,129 4,227 4,139 

  
北部地区医師会立 ちゅら海クリニック 腎臓病医療センター 
理念 如何なる時にも、患者様のいかなる要望にも答える医療を心がける 
質の高い医療を提供する 
患者様を元気にすることを医療目標にする 
  
目標/目的 沖縄北部地区の腎臓病患者様に高度の専門医療を提供することを目的として、北部地区医師会立ちゅら海クリニツクが設立されました。隣接する北部地区医師会病院腎臓内科との共同体制で腎臓病医療センターの業務を遂行します。 
当腎臓病医療センターは、日本腎臓学会研修施設と日本透析医学会の教育関連施設の指定を受けております。臨床医やコメディカルの研修を行うための諸施設(検査室、図書室、カンファランス室など)と教育行事(症例検討会、抄読会など)が整備されています。今後予想される北部地区の透析患者様の増加を視野に入れて、受け入れ体制を整えると共に質の向上を目指していきます。当施設で行われている医療内容を学会や研究会などで院外に積極的発信し、名実共に北部地区の腎臓病医療センターにしていきたいと考えています。 



場所 沖縄県名護市宇茂佐1710番地25 
診療科目 内科・腎臓内科・リハビリテーション科・血液透析・CAPD 
職員数 45人(2006年10月1日現在) 
内訳 
医師 2名 
看護師 19名 
臨床工学技士 2名 
メディカルアシスタント 8名 
管理栄養士 1名 
調理師 1名 
調理員 2名 
柔道整復師 1名 
事務員 4名 
送迎運転手 5名 
  
関連施設 北部地区医師会病院 
北部看護学校 
屋我地診療所 
久志診療所 
東村立診療所