上野原市立病院、民営化へ 指定管理者制、来年10月導入 あす条例提案


上野原市立病院、民営化へ 指定管理者制、来年10月導入 あす条例提案/山梨県 

2007.11.15 朝日新聞  
  
上野原市は、市立病院(同市上野原)の運営について来年10月から指定管理者制度を導入し、公設民営化を図る。指定管理者は公募する。16日の臨時市議会に関連の条例を提案する。17人いた常勤医師は現在、4人に減り、受け入れ患者数も減少、経営状態も厳しいためだ。市側は「地域の医療を守るため、法人など専門機関に任せて、立て直したい」と話している。(人見正秋) 


 市によると、臨時市議会で可決されれば、市や病院のホームページなどで指定管理者を募集する。地元医師会の代表ら6人で構成する選定委員会で、指定管理者を絞り、12月定例市議会で指定管理者選定に関する議案を提案、年内には仮協定を結ぶ。来年4月には、実施へ向けた準備に入る予定という。 

 制度変更に伴い、入院患者や市民に直接的な影響はないとされている。市側は「むしろ現在よりも医療環境は改善する見込み」と説明している。指定管理者制度が導入されると、医師、看護師ら64人はいったん退職扱いになり、希望者を募り、継続雇用される方針。 

 県医務課によると、県内にある自治体立の公立病院は15。うち甲州市立勝沼病院と山梨市立牧丘病院は指定管理者制度を導入している。 

 上野原市立病院は1970年に開設。常勤医は多い時で17人いた。現在は4人で、診療科は10科で分娩(ぶんべん)はできない。ベッド数も150床の許可に対し、使用しているのは70床。06年度の1日平均入院患者数は61人で、減少傾向が続いている。 

 運営も苦しく、06年度は一般会計から約4億646万円を繰り入れても約1億5837万円のマイナスで、03年度から4年連続の赤字状態が続いている。施設の老朽化も著しいため、市は建て替える方針だという。