公立病院改革で白日にさらされる県立病院 ・・・県立病院福島県立6病院 



『公立病院改革で白日にさらされる県立病院 ・・・県立病院福島県立6病院 病床利用率平均で43・4%という惨状 加えて、医業収益に対する職員給与の比率81%! 』 


県立病院経営の県改善案「甘い」 評価委「さらに努力」要求 /福島県 
2007.11.14 朝日新聞  
  
県立6病院の経営のあり方を議論する「県立病院事業経営評価委員会」が13日、福島市内で開かれ、県は人件費の抑制など具体的な数値目標を盛り込んだ経営改善案を示した。これに対して委員からは、さらなる経営改善努力を求める意見が出された。公立病院のあり方を巡っては、総務省の懇談会が県の目標を上回る厳しい数値目標の達成を求めるガイドラインをまとめたばかりで、県は今後、計画の練り直しを迫られる可能性もある。(立松真文) 


 同委員会は7月に設置され、委員は県病院協会副会長や県立医大理事などの医療関係者のほか、公認会計士や経営学専攻の学識経験者ら8人。 

 県がこの日示した今後の経営改善プログラムによると、患者サービスの向上や未収金徴収の強化などで収益を確保しつつ、人件費の見直しや病院事務の委託費削減などで経費を圧縮するとしている。具体的な目標として収益面では、09年度までに6病院の外来・入院収入の総計を06年度に比べて約9%増やす。費用面では、月額給与や昇級基準の見直しなどを進めて人件費を抑制し、医業収益に対する職員給与の比率を現在の81%から76%まで減らす。 

 県がこの日示した今年度上半期(4~9月)の6病院の経営状況によると、損益の合計は6病院で約18億円の赤字だが、一般会計からの繰り入れで補填(ほてん)した後でも6億6千万円の赤字になる。前年度より繰り入れを前倒しでもらっている分を除くと、赤字は前年同期比で1億7千万円拡大している。 

 このため会合では、委員から「いま一歩努力が足りない」といった経営改善を求める声や「県立病院の役割を再度議論すべきだ」「何をするかではなく、何をしないかを考えるべきだ」といった意見が出された。 

 公立病院の経営改善を促そうと、総務省の「公立病院改革懇談会」が12日にまとめたガイドラインによると、医業収益に占める職員の給与比率や病床利用率などについては、県が掲げているものより厳しい目標の設定を求めている。例えば職員給与の比率は50~60%程度。病床利用率については、3年連続で70%未満の場合は病床数を大幅に削減すべきだとしているが、6病院は平均で43・4%という状況だ。 

 こうした厳しい状況に対し、県病院局は「総務省での議論も踏まえ、今後の経営改善のあり方について再度協議していく」としている。 

 県立病院は89年度以降、慢性赤字の状態が続いている。02年度以降は、医師不足や診療報酬改定のあおりを受けて毎年10億円以上の赤字を計上し、05年度末の累積欠損金は199億円に達した。県は経営効率化を図るため、今年3月に従来の9病院1診療所を6病院に集約化している。 


 ■県立6病院の今年上半期の経営状況 

       損益(円)  前年同期比(%) 

 矢吹   ▼3億2100万     ▼31 

 喜多方  ▼1億5400万     ▼15 

 会津総合 ▼6億5600万      ▼2 

 宮下     ▼8700万     ▼16 

 南会津  ▼2億4400万      19 

 大野   ▼3億3200万     ▼14 

 (▼はマイナス。損益は10万円以下切り捨て。前年同期比の増減率は小数点以下四捨五入)