安房医師会病院 再建へ経営主体変更 改革委答申「責任と権限が不明確」=千葉


安房医師会病院 再建へ経営主体変更 改革委答申「責任と権限が不明確」=千葉 
 安房医師会病院

2007.11.11読売新聞   
 ◆再建へ経営主体変更を 

 医師不足と借金などから経営難に陥った館山市山本の「安房医師会病院」(上村公平院長)再建のため、外部有識者で組織された経営改革委員会(長隆座長)が10日、同病院を経営する安房医師会(宮川準会長、会員416人)に経営主体の変更を求める答申を提出した。同医師会は26日前後に臨時総会を開き、答申内容を検討する。 

 答申は「責任と権限が不明確で、医師会長と病院長の二つの指示系統で現場が混乱し、現場の意見が経営陣に反映されない」「病院経営に非協力的な医師会員がいて、協力的な会員の意欲まで下げている」などと、医師会経営のひずみや問題点を指摘した。 

 そのうえで、移譲先にふさわしい法人に〈1〉医師などの育成能力や実績がある〈2〉病院職員の再雇用を行う〈3〉救急医療を行い、がん治療、循環器科、消化器科、人工透析を継続し、地域医療支援の経営実績がある、といった条件を示した。 

 同病院は1964年6月、県内唯一の医師会立病院として設立された。土地は館山市からの無償貸与。現在の病床数は149床で、内科、外科、消化器科、整形外科、小児科など12科を抱える。救急患者も365日24時間体制で受け入れており、地域の中核病院的役割を果たしてきた。 

 ただ、最近は医師や看護師、准看護師の退職が相次いでいる。その結果、昨年10月には、当時あった3病棟のうち、1病棟の閉鎖を余儀なくされた。また、救急受け入れも、時間によっては専門的な対応が困難になっているという。さらに、10億円の借金を抱えている。