東北大学医学部寄付金返還訴訟/が上告不受理/石巻・塩釜市の勝訴確定


東北大医学部寄付金返還訴訟/最高裁が上告不受理/石巻・塩釜市の勝訴確定 
2007.10.30 河北新報記事情報 (全616字)  
東北大医学部寄付金返還訴訟/最高裁が上告不受理/石巻・塩釜市の勝訴確定 

 東北大医学部の医師派遣をめぐり、石巻市と塩釜市が医学部に提供した寄付金を東北大に返還させるよう、仙台市民オンブズマンなどが両市長に求めた訴訟で、最高裁第二小法廷(中川了滋裁判長)は29日までに、オンブズマン側の上告不受理を決定し、返還請求を棄却した仙台高裁判決が確定した。 

 高裁判決によると、石巻市立病院と夜間救急センターは2002年、医学部の関連財団「艮陵(ごんりょう)医学振興会」を通じて研究助成金などの名目で約88万円を医局に寄付した。塩釜市立病院は1998-02年度、医局の教授12人に研究協力金名目で計460万円を寄付した。 

 仙台地裁は「地方財政再建促進特別措置法が禁じる地方自治体からの国立大学法人への寄付に当たり違法」と判断。石巻、塩釜両市長に全額を返還請求するよう命じた。仙台高裁は「医局への寄付は同法抵触の疑いを否定できない」と指摘しながらも、オンブズマンの請求を棄却した。 

 土井喜美夫石巻市長は「今後も市民が安心して良質な医療が受けられるよう努力したい」とコメント。佐藤昭塩釜市長は「地域医療の充実を図るため行ってきた支出は正当という市の主張が認められた」と話している。 

 仙台市民オンブズマンは「最高裁が法令解釈をしなかった点で役割を果たしていないと言わざるを得ないが、高裁は違法の疑いがあると判断しており、一定の成果はあった」としている。 

河北新報社 
  
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