自治体病院は画期的な新しい資金調達の道(デクシア銀行)を積極的に選択・活用すべきである


『自治体病院は 画期的な 新しい資金調達の道(デクシア銀行)を積極的に選択・活用すべきである~2007年5月11日 関係大臣と私(長 隆)は 自治体病院について お話させていただけることになりましたので 政府の考えをお聞きしたいと思います』

(長 隆 )
 

(以下参考記事 ) 
  けいざい一話 自治体専門 地道に融資 仏デクシア銀行東京支店 
 朝日新聞 2007年2月9日 
けいざい一話 自治体専門 地道に融資 仏デクシア銀行東京支店 
外資「ハゲタカでなく亀のように」 
 派手な企業買収や巨額のマネーを動かすディーリング――。外資系金融と聞いて浮かぶのは、そんな「狩猟系」のイメージですが、まるで対極にある「農耕系」の銀行が昨年、日本で営業を始めました。地方自治体へのお金の融通だけで稼ぐといいます。でも、そうした商売は地方銀行のとりで。北海道夕張市の財政破綻(はたん)など暗い話も続きます。勝算はどこにあるのでしょうか。 
(江渕崇) 

■長期主体に/地銀と「協調」/独自に格付け 
 ロベール・ベルディエさん(47)の木・金曜日の朝は、旅支度で始まる。仏デクシア・クレディ・ローカル銀行の東京支店長。昨年12月の営業開始に先立ち、同9月から全都道府県と政令指定都市を巡る「ジャパン・ツアー」を始めた。「土地の表情を見たいから」となるべく電車を使う。すでに33都道府県を回り、4月までに全国を踏破するつもりだ。 
 仏地方金庫を前身とするデクシアは、世界トップの公共金融専門銀行で、財務格付けはAA(ダブルエー)と日本国債並みの高さを誇る。信用力をバックに市場から低利で資金調達し、欧州各国などの自治体に融資したり、地方債を買ったりして安定的なビジネスを続けてきた。融資は通常10~30年、最長70年もの超長期で、債券も満期保有が基本だ。 
 大きな獲物を狙って市場をあさる「信長」型が外資の典型的なイメージとすれば、デクシアは安く仕入れた種をあちこちの畑に少しずつまき、実が熟すのを待つ「家康」型といえる。 
 ジャパン・ツアーでは、自治体の財政責任者に会うだけでなく、地元の有力地方銀行にも必ず顔を出す。営業部隊が4人しかおらず、各自治体と関係の深い地銀と広く連携しないと、なかなか仕事をとれないからだ。 
 「地銀さんのやりたくないこと、できないことだけをやりたいのです」。商売敵ではなく、仕事を分かち合うパートナーだと説いて回る。 
 いつ引き出されるか分からない預金が元手の地銀にとって、期間10年以上の融資は気が乗らない。デクシアは、財政投融資など政府系資金がほぼ独占してきた超長期の資金需要に的を絞り、邦銀とすみ分ける。 
 すでに日本の全市の財務分析を終え、独自の格付けを整えた。20~30年の間、どの自治体にどんな金利で貸せば安定的に利益が上がるのか。地震や少子高齢化のリスクも加味してはじいた。世界の自治体を相手に取引してきたノウハウが凝縮した「宝物」(ベルディエさん)。他が容易に追随できない訳がここにある。 
 デクシアが支店開設準備で東京に事務所を置いたのは04年。当時の小泉政権が、国から地方へ税源3兆円を移譲するなどの「三位一体改革」を本格化させたことが進出の決め手だった。政府系金融や郵政の改革もあって、自治体の資金調達に占める政府資金の割合は01年の47%から06年には27%まで低下。逆に民間資金は40%から62%に高まり、商機は広がっている。 
 中央集権色の濃かったフランスでも、82年の地方分権法をきっかけに自治体の財政が自由度を増した。資金調達の金利や手法が多様化し、公共金融を手がける民間銀行がチャンスをつかんだ。現在、デクシアは仏本国で4割のシェアを持つ。ベルディエさんの目には、今の日本と当時のフランスが重なって映る。 

■日本語使い「とけ込む」 
 ベルディエさんは、BNPパリバなど仏系金融機関の日本拠点で責任者を歴任。通算で在日約15年の日本通だ。仏思想家ロラン・バルトの日本論“L'empire des signes”(邦訳題・表徴の帝国)を常にカバンに入れ、10回は読み込んでいる。 
 「フランスのデクシアでなく、日本社会に根付いた日本の銀行になりたい。そのためには表徴、シンボルも大事です」 
 「シンボル」の1つは人事だ。副支店長には、宮城県総務部長を務め、浅野史郎前知事の支援を受けて後継知事選にも出馬した元総務官僚の前葉泰幸さんをスカウト。与謝野馨前経済財政・金融担当相の弟で、銀行・証券界での経験が豊富な与謝野達さんを特別顧問に迎えた。支店の「公用語」を日本語にしているのも外国銀行では珍しい。 
 営業開始から2カ月で地銀などから買い取った地方債や融資債権は1800億円に上った。パリ本店が持つ地方債と合わせ、日本への投資残高は月内にも1兆円を超えそうだという。ある東日本の地方都市の下水道事業に、20年の資金を提供する準備も進んでいる。 
 日本の自治体金融の市場規模は200兆円ともいわれる。「伸びしろ」は大きいが、足場固めに10年はかけたい、とベルディエさんは言う。「私たちはハゲタカじゃない。この亀のように、じっくり日本社会にとけ込んでいきたい」。スーツの袖から、亀をかたどったカフスボタンがのぞいた。 

■視点 邦銀の弱点見えた 
 リスクが高ければ金利は高く、安全なら低く――。この市場の鉄則から、日本の自治体は自由でいられた。国が安定的な資金供給を保証してきたからだ。ぬるま湯のなかで規律は緩み、放漫財政を招いた。独自の格付けで自治体を選別するデクシアには、市場規律を浸透させる役割を果たしてほしい。 
 借金財政で、日本は世界の自治体金融の4割を占める最大市場だ。なのに「ライバルはいない」(ベルディエさん)現状は、何が日本の金融機関に欠けているのかも示している。 

▼デクシア・クレディ・ローカル銀行 
 ベルギーに本拠を置く金融グループ「デクシアSA」傘下の公共金融・インフラ関連専門銀行。本店はパリ。87年に民営化された仏地方金庫がベルギーやルクセンブルクの銀行と提携し、デクシアグループを形成。欧州各国のほか米国やメキシコ、イスラエルなどで地方金融を手がける。05年末の総資産は約40兆円で、公共金融専門銀行では世界一