巨悪は誰か? 高知医療センター破綻問題の核心の一つは,オリックスがまったくリスクがないことと金利差である・・


『巨悪は誰か? 高知医療センター破綻問題の核心の一つは,オリックスがまったくリスクがないことと金利差である・・ 

オリックスの資金が150億とすると,年間4億5千万,30年間で135億円の荒稼ぎをする事になる。 
全額起債していれば1・1%, オリックスは4%近い・・・もし間違っているなら西名副社長に,自治体を食い物にしていない事を公開の場で説明してもらいたい』 

企業債金利水準 
 企業債借入利率は、平成6年度以降下落し、低金利水準が続いている。直近の 平成14年度の企業債発行利率は1.1~1.2%という低金利となっており、今後も金利水準の大幅な変動はないものと見込まれる。 
 したがって、今後5年間程度の短期間は直近の金利水準で推移し、中長期的には過去5年間の平均値程度で推移するものと見込まれる。 



(関連報道記事) 

①高知医療センター汚職、前院長を追送検 
2007.10.30 読売新聞  
 高知医療センター(高知市)のPFI事業を巡る贈収賄事件で、高知県警捜査2課などは30日、収賄罪で起訴された前院長の瀬戸山元一被告(63)(京都市左京区)が、事業を委託された業者側の「高知医療ピーエフアイ」元工事責任者の矢倉詔喬被告(64)(神戸市東灘区)から、さらにルームエアコンなど9点(計51万円相当)を受け取っていたとして、収賄容疑で追送検した。 

②高知医療センター汚職, オリックス副社長招致 高知県市病院議会 来月にも当時PFI社長 

  
2007.10.14 高知新聞  
高知医療センター(高知市池)を舞台にした汚職事件を受け、県・高知市病院企業団議会は十三日、緊急の議員協議会を開き、病院の建設・運営会社「高知医療ピーエフアイ」側などから説明を受けた。高知地検は同社構成企業の元社員二人を贈賄罪で起訴しており、議員からは組織的関与の有無を追及する質問が集中。事件当時のピーエフアイ社社長で、現在は同社代表企業のオリックス副社長を務める西名弘明氏について、「設立当初からかかわっている」として、早ければ十一月にも同協議会に出席を求めることを決めた。 

 西名氏はピーエフアイ社が設立された十四年十月から今年六月まで社長で、現在は取締役。贈賄罪で起訴された元社員二人が所属していたオリックス不動産の社長も務めている。 

 西名氏からの直接の説明を求める議員に対し、ピーエフアイ社の間渕豊社長は「当時、西名は常駐していない」とする一方、「(招致を)西名に伝える」と回答。 

 「二人が勝手にやったというのは無責任」「オリックスが親(会社)でしょ」との指摘には、「道義的責任は重く受け止める。社内調査では、組織としての関与はなかった」と従来の説明を繰り返した。 

 一方、前院長の瀬戸山元一被告(63)が贈賄側に便宜を図ったとされる病院建設時の設計変更について、山崎隆章企業長は「七十四項目の変更がなされ、全体で工事費用が十六万円程度の増額となった」と説明。「前院長にすべて任せ、チェック機能が働かなかった。もう少し企業団、企業長の立場で修正すべきだった」と、企業団の前身の県市病院組合の責任についても触れた。 

 また、企業団側は、瀬戸山被告の有罪が確定した場合、支給済みの退職金の返還を求める可能性を示した。 

 議員側は、企業団などの説明がまだ十分でないとして、設計変更の一覧や決算書類などの提出を要求した。 

 贈賄側の一人が本紙の取材に対し、当時のピーエフアイ社副社長(オリックス不動産から出向)に瀬戸山被告への物品供与を報告したと証言していることなどから、議員の一人は閉会後、「元副社長や贈賄資金を捻出(ねんしゅつ)したとされるゼネコン関係者からも順次、事情を聴く必要がある」と話した。 

 県市病院企業団議会は県議と高知市議各七人で構成している。(医療PFI汚職取材班) 

 議員の質問に答える高知医療ピーエフアイ社の間渕社長。手前は山崎企業長(高知市池の高知医療センター 


③『高知医療センター事件の深淵 PFI汚職』(4)「うちの社員ではない」 
2007.10.07 高知新聞   
 「誰に言えば話が進むんですか。責任者は誰なんですか」 
 贈賄容疑で逮捕された松田卓穂容疑者(68)=元オリックス不動産社員=ら高知医療ピーエフアイ側のスタッフから、いつのころからか、そんな言葉がもれ始めた。いらついたような、腹に据えかねたような言葉として、当時の県・高知市病院組合の複数の職員が記憶にとどめている。 

 ある職員はこんなふうに振り返る。 

 「院長予定者の瀬戸山(元一容疑者)さんは病院建設の現場にいろんな指示を出すけど、当時の病院組合はその調整をうまくやれていなかった。何かあっても、知らん顔する幹部がいた」 

 病院トップに就く瀬戸山容疑者が注文を出すこと自体は「不当要求」でも何でもない。むしろ理想的な病院づくりのためには、当たり前の仕事といえた。 

 しかし松田容疑者は逮捕前、「工事の最後の半年は右往左往してどうにもならない状態」と振り返り、瀬戸山容疑者を「独裁者」とまで表現して非難した。 

 「瀬戸山は、ことあるごとに『(高知に来たのは)橋本知事が頭を下げたから』『(文句があるなら)知事に聞いてみろ』と。そりゃあ、すごかった」「瀬戸山の要求をすべて聞き入れれば工期が遅れる。そうするとマスコミから『オリックス』の看板をたたかれる。(瀬戸山容疑者からの物品供与の要求を)聞かないとしょうがないという感情が起きても…」 

 松田容疑者の話が本当なのかどうか。ただ、病院建設の指揮系統が相当混乱していたことは、当時の職員の話で分かる。 

 「瀬戸山さんも『この病院建設の責任者は誰やねん』と言ってました」 

  ■あいまいな権限 

 県警が強制捜査に着手した九月十六日。県市病院企業団の現幹部は前院長の「権限」について記者会見で問われ、やや困惑しながら答えている。 

 「最終権限は(病院組合トップの)管理者。理事(院長予定者)の専決事項は『新病院の整備に関することで、理事において決裁すべきと判断される事項』。明文化された権限は、ないわけではないですけれど、最終的には意向を反映できる方として迎えたという…」「権限を委ねたというのではない。権限ではない。権限は先ほど読み上げた(専決事項)」 

 あいまいな権限と責任の中、「官民協働」の旗がよれていた。「日本初の病院PFI」は初動からつまずいていた。 

 贈賄側の二容疑者について、ピーエフアイ社は「オリックス・リアルエステート(現オリックス不動産)から派遣された要員。当社の社員ではない」とし、「(瀬戸山容疑者に渡した)家具家電の資金がピーエフアイ社から出た事実は判明していない」と説明。 

 ピーエフアイ社代表企業のオリックス、二容疑者の出身母体のオリックス不動産も「関係ない」「関与はないと思っている」と、現時点では組織的な関与を否定している。 

 一般的な汚職事件の場合、「個人としての収賄側」と企業など「組織としての贈賄側」が存在する。今回は、どこがその「組織」なのか。 

 深淵(しんえん)にもぐる事件の実相。取材を進めるうち、PFI事業ならではの複雑な構図が次第に明らかになってきた。