マッチング・・地方の大学病院の定員割れが目立つ・・「雑用が多い」「市中病院のほうが経営が積める」などの理由で大学医局での研修を敬遠する傾向が続いている


『マッチング ・・地方の大学病院の定員割れが目立つ・・「雑用が多い」「市中病院の方が経験が積める」などの理由で大学医局での研修を敬遠する傾向が続いている 

人手が足りなくなり 過疎地に派遣していた若手医師を引き揚げる大学病院もあり 地方では医師不足への懸念が強まる。 
大学病院も改革を迫られているが 自治体病院も研修医に魅力がある経営体に体質改善が先決・・』・ 


大学病院3年連続半数割れ 医大生の臨床研修先 地方の医局不人気 過疎地派遣引き揚げ懸念 
2007.10.19岩手日報   
  
来春卒業する医大生ら約八千人が臨床研修をする病院のうち、大学病院が占める割合は49・1%となり、三年連続で半数を割り込んだことが十八日、日本医師会などでつくる協議会が公表した「マッチング」結果で分かった。 

 今回も地方の大学病院の定員割れが目立ち、「雑用が多い」「市中病院の方が経験が積める」などの理由で医局での研修を敬遠する傾向が続いているとみられる。人手が足りず、過疎地に派遣していた若手医師を引き揚げる大学病院もあるとされ、現場では医師不足への懸念が強まりそうだ。 

 マッチングは、医大生と病院双方の希望を基に研修先を決める方式。二〇〇四年度から義務化された新しい臨床研修制度に伴って導入され、今回が五回目。 

 研修先に大学病院が占める割合は昨年より0・3ポイント上昇し、二年連続で微増。初めて半数を割り込んだ〇五年以降、低下に歯止めはかかっているが、約70%の研修医が集中していたマッチング導入前と比べると「医局離れ」がほぼ定着した。 

 マッチングに参加した医大生らは計約八千五百人で、うち研修先が決まったのは八千三十人。民間や自治体などが運営する市中病院(九百八十一カ所)は四千八十七人、大学病院(百九カ所)は三千九百四十三人だった。 

 募集定員に対して確保できた学生の割合(充足率)を大学病院別にみると、充足率が100%だったのは東大、慶応大、神戸大など十八病院。残る九十一病院は定員割れで、弘前大、秋田大、三重大、長崎大など二十三病院は50%を下回った。 

 都道府県別では、最も高いのは東京の86・7%で、沖縄(85・7%)、京都(81・6%)、神奈川(79・7%)、兵庫(79・3%)が続いた。最も低かったのは島根の42・1%で、次いで富山(42・7%)、鳥取(42・9%)、長崎(46・1%)、山口(46・3%)の順だった。 

 厚生労働省は同日、ホームページ上でマッチング結果を公表した。アドレスは、http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/10/h1018―1.html 

  岩手医大は定員の37・1% 

 本県の臨床研修病院は、岩手医大付属病院や県立中央病院、盛岡赤十字病院など十四カ所。本年度本県で確保できた学生は、募集定員百十二人に対して五十九人(52・6%)にとどまった。 

 岩手医大付属病院は募集定員三十五人に対して十三人(37・1%)。県立中央、北上、釜石、二戸の四病院は充足率が100%だった。 

 マッチングとは 国家試験に合格した医師が2年間の臨床研修を受ける病院を、学生と病院双方の希望を基にして決める方式。2004年から臨床研修が義務化されたのに合わせて導入された。毎年10月、翌年春の国家試験受験予定者を対象に行われる。学生は事前に、研修を受けたい病院を第1希望から順位を付けて登録。病院側も採用試験や面接の結果を基に受け入れたい学生の氏名を登録し、コンピューターで双方の希望を合致させて研修先を決定する。