富山県、 富山日赤・氷見市民の2病院から 脳外科医が 3名 富山済生会に引き上げられる~富山大の選択と集中の方針は加速化されるのではないか

『富山県、 富山日赤・氷見市民の2病院から 脳外科医が 3名 富山済生会に引き上げられる~富山大の選択と集中の方針は加速化されるのではないか』

 日赤や氷見市民の院長の悲痛な声に 同情を禁じえません 。 
一方富山大学も生き残りのためには他の診療科も ますます選択と集中を強力に進めざるをえないでしょう。 
大阪など大都市部でも阪大が極端な集中と選択を強引に進めています。 
地方で 特化しない病院は 大阪の忠岡町立病院のように 更地にして 廃院もありうること・ しかも超スピードで改革しなければ 医師不足による赤字の増加が更なる医師不足という 悪循環をとめることは出来ないでしょう。 
全国各地で 市民の声・職員の声を聞いて病院改革と言う動きがありますが 現状のまま 残して欲しいという決まりきった結論が出されます・ 
 青森県平川市の国保平川病院の惨めな状況は真似してはならない先例です。・・・・・・・・・氷見市民病院改革委員長 長隆



平河市民病院の報道記事
(2007年4月25日 読売新聞) 
2007年5月1日から医師がいなくなり休院となることを受け、市と市職員労働組合(赤平泰衛委員長)が4月24日、病院職員の処遇について話し合い、「原則として市職員の身分を保証し、希望退職も強制はしない」とすることで意見が一致した。
医師がいないのに 組合は 建設的対案を出せず ただただ職場を守れと言う。

平川市によると、現在の病院職員は看護師41人、臨床検査技師4人、放射線技師2人、薬剤師3人と事務5人の計55人。無床診療所になると、必要な人員は10数人で、残りは配置転換する必要が生じる。他の病院での勤務を望む場合は、市が可能な限り斡旋するという。 


(結論)~長 隆
このような妥協で 平川市の財政と 地域医療が守れるとは考えられない。雇用も確保し再生できる方法はある!愛知県東栄町を関係者は視察して欲しい。

市町村長と議会は医師など専門家のみの意見を聞き 自ら成功例に学び 結論を出し 市民にはパブコメを実施してリーダーシップを発揮するしか 自治体病院を残すとは出来ないでしょう。  
                        


(参考記事) 2007.4月25日  読売新聞 
[岐路に立つ医療]第1部(1)病院間の機能分化(連載)=富山 

 ◆専門医配置で明暗 

 2004年に始まった医師の臨床研修制度をきっかけに、県内では医師不足が深刻化しつつある。数少ない医師が、医療機関の間で偏って配分され、新たな格差も生み出されつつある。医療機関の再編の中で変わりつつある地域医療の今を紹介する。 

 発症3日以内の脳卒中患者を24時間、365日受け入れる県内初の「脳卒中集中治療室」(SCU)が今月、富山市楠木の済生会富山病院内に誕生した。 

 3人だった脳外科医を7人に増やし、循環器内科医、理学療法士らもそれぞれ増員。「専門医が集まり、最善の医療を提供できる体制が整った」と堀江幸男脳卒中センター部長(53)は胸を張る。人員の拡張で、発症後3時間以内に使えば効果を発揮する新薬や血管内手術など治療の選択肢が広がったからだ。 

 SCUで26日までに治療を受けた患者は87人。用意された6床は常に満員状態が続く。しかし、SCU開設は他の病院の経営を揺るがせている。 

 「うちの病院を見捨てるつもりなのだろうか」。今年初め、氷見市民病院は、富山大学から、派遣を受けていた脳外科医1人を引き上げ、済生会富山病院に回すと告げられた。そのとき加藤弘巳院長(60)の脳裏にそんな言葉が浮かんだという。 

 氷見市民病院の脳外科は2人体制だったが、1人になってしまうと執刀医が足りず、夜間の緊急手術はできなくなる。同病院の年間医業収入約53億円のうち、脳外科は約5億円を稼ぎ出す経営の柱の一つだ。 

 2004年度には、40人いた医師が06年度は33人に減った。医師が減れば、患者も減る。同病院の赤字は06年度で6億2000万円に上っている。加藤院長は、何度も大学に足を運び、再考を求めたが、答えは変わらなかった。新年度から始まった「病院経営改革委員会」では、同病院の民営化も検討され始めている。 

 SCU開設に協力するため、富山大は同病院のほか、富山赤十字病院からも脳外科医2人を引き上げた。同大脳神経外科の遠藤俊郎教授(60)は「苦渋の決断。でも、若い医師に魅力的な職場を作り、未来に夢を持つには、どうしても必要だった」と明かす。 

 背景には国が04年度から義務づけた医師の臨床研修制度がある。免許を取った医師は2年以上、研修先を自由に選んで、実地に診療能力を身につける。制度開始前、富山大学の卒業生は約90人のうち40人前後が大学病院に残ったが、制度が始まると流出が止まらず、今年度大学の医局に入ったのは24人だけだった。 

 研修医は腕を磨くために症例が豊富な都会の病院へと流れる。SCU開設は脳卒中の治療に関して県内の実績を上げ、流出に歯止めをかける狙いがある。 

 遠藤教授は「医局に潤沢に医師が集まっていた時代なら、関連病院に医師も派遣できる。だが、今はそんな状況ではない。現時点でできるベストな選択だったと思う」と話した。 

 県厚生部の椎葉茂樹部長(44)は「各診療科をそろえたデパートのような病院が、どこにでもあるといった状況は時代に合わないのでは」と話す。 

 自動車なら県内どこでも1時間で行けるコンパクトな富山県だから可能な機能分化。しかし、より安定した医療サービスの供給につながるのかどうか、まだ先は見えない。