医療コンサルタントはあくまで影の人~主役にしたら幕が途中で降りる~公立病院改革と医療コンサルタント・・改革に外部の知恵を借りることが多い・・しかし多くが有効になっていない


医療コンサルタントは あくまで影の人~主役にしたら幕が途中で降りる~ 

『公立病院改革と医療コンサルタント・・改革に外部の知恵を借りる事が多い・・しかし多くが改革に有効となっていない・・・公立病院の不効率経営は民間に比べて高い人件費率の改定がポイントだが 組合出身の自治体幹部職員や地元利害関係者では 到底聖域に踏み込めない。総論賛成各論反対の地元議員の理解・住民の意見を聞いていたら 話はまとまらない。・・外部の知恵を借りる事は 条件付で有効。改革に成功しつつある 富山県氷見市 改革委員会の運営 住民に対する説得・医療コンサルタントの活用手法を 良い先例として 参考にして欲しい』 



アングル 光・大和2病院 定まらぬ将来像 地域医療確保へ議論急務 
2007.10.01中国新聞  

光・大和2病院 定まらぬ将来像 

地域医療確保へ議論急務 

存続めぐり双方綱引き 

 合併で二カ所となった光市の市立総合病院の将来像が揺れ続けている。累積赤字が十一億円を超え、市病院局は二病院の集約や機能分担などの方向性を次々と打ち出すが、議論は拠点病院をどちらに残すかなど「綱引き」の域を脱していない。国が公立病院の改革を急ぐ中、市全体に目を向けた地域医療の確保を照準にした議論を急ぐ必要がありそうだ。(山瀬隆弘) 

 「二病院の維持が難しいというコンサルタントの提示は、私にとって既定路線でも結論でもない」。九月の市議会一般質問で、末岡泰義市長が言い切った。市病院局が医療コンサルタントの分析を基に、「市立病院を一方に集約、他方を民営化」する方針を打ち出した六月以降、二回の定例会で病院再編をただした延べ十一人目の議員への答弁だった。 

 市病院局のある幹部は「はしごを外された」と受け取った。だが、末岡市長の思惑は別にある。「市内に公的病院を残したい。二カ所が難しければ、せめて一カ所でもとの思いがある。ただ、今は自治体病院の役割を見直し、地域医療の確保方策をしっかりと考えてほしい」と強調する。 

 両病院の将来ビジョンの設定は合併前から続く懸案だ。二〇〇四年一月の合併協議会では、新市が二病院を引き継ぎ、「両病院の連携や機能分担を図る」と決めた。〇六年春には市病院局が、光総合病院を急性期対応の総合病院とし、大和総合病院は一般病床を全廃して療養病床を約四倍に増やす慢性期医療の専門病院とする「中期経営計画」を策定している。 

国はリストラ姿勢 

 ところが、国の療養病床の削減方針が新たに浮上して中期計画が頓挫。今年六月に、病院集約の新方針を盛り込んだ「市病院事業整備計画」をまとめ直した。新方針の是非などの検討は、地域医療のあり方を抜本的に見直す好機にもなりそうだが、市議会での指摘は「地元病院を存続させたい」との思いからか、感情論が目立つ。 

 「合併協議会の約束をほごにするのか」「民間の診療所が一カ所しかない大和地区にこそ、市立病院を集約すべきだ」などと追及する市議。八月末には「大和病院の存続を願う請願」も市民から議会に提出された。しかし、「集約の具体は今後の検討課題」と繰り返す市病院局との議論はかみ合わないままだ。 

 両病院の将来像が定まらない中、国は自治体病院のリストラを断行する姿勢を強めている。総務省が七月に、公認会計士や公立病院管理者らでつくる「公立病院改革懇談会」を設置。九月には、病院を運営する自治体に向けて三年程度での経営効率化、不採算病院の五年程度での民営化などを求める改革ガイドラインの案を示した。 

今月から土曜休診 

 市病院局は十月から、光総合病院の土曜休診に踏み切る。労働環境の改善による医師確保や経費節減が狙いだ。大和総合病院の病床削減などの経営改革を今後五年間で進める計画も持つ。一方で、両病院の一般病床の利用率は七割を切り、双方がリストラの対象となる恐れもある。がけっぷちの状況にあって、経営改善に五年は長すぎやしないか。 

 日本病院管理学会の評議員を務める徳山大(周南市)の岩本晋教授は「人口五万五千人の光市で二カ所の公立総合病院は過剰。共倒れする」と分析。「地域医療の将来像を考える観点から、客観的な意見が出せる医師会や有識者らの協議会を早急に発足させるべきだ」と指摘する。 

光市の公立2病院をめぐる主な動き 

2004年1月






    
10月 
旧光市と大和町の合併協議会が、2病院を維持する方針を確認 







合併で新光市が誕生
2006年3月





6月

9月
市病院局が、2病院を機能分担させる「中期経営計画」を策定 





国会で医療制度改革関連法案が可決 

市病院局が中期計画の見直しに着手
2007年6月






  7月



8月





10月
市病院局が中期計画に替わる市病院事業整備計画を策定。2病院の集約化を打ち出す






総務省が「公立病院改革懇談会」を設置 



大和地区の市民が、大和総合病院の存続を求める請願を市議会に提出



光総合病院が土曜日を休診に

10月からの土曜休診を知らせる光総合病院の張り紙。市病院局が経営改善を強化している
 光総合病院