医師の不足は解消できる!


~~医師不足は 解消できる~~~ 



『国は医師が地方に残るシステムを作るべきだ・・と言う報道に思う・・公立病院改革が目指しているのは勤務医師の琴線に触れる経営形態、努力するものが報われる経営体質、地方分権の理念は重要だが 現実は地方放任が蔓延している。 
100床単位で 年間2億円も赤字を出し続けている公立病院が民間病院並みに黒字経営に出来るならば2億円を医師・看護師 招聘に使う事ができる。 

ガイドラインで 厳しい数値目標が示される結果 地方放任で 疲弊している 過疎・僻地の公立病院の聖域に 大ナタが振るわれる事になる。 
病院という箱だけが残って 医療が行われないという惨状が解消できる事になる。 

昨日 の NHKスペシャル 夕張再生への歩み報道で理解できた方が多いと思うが 政府の 選択と集中の方針は誤っていなかったといえる。 
焼け野原になった 夕張に生まれ変わった 医療法人財団夕張希望の杜の 村上理事長の予防医療にかける情熱と3人の医師の献身的な働きを見て 改革に踏み切れない 自治体関係者は強く反省させられたことであろう。聖域に挑戦し再生に成功しつつある富山県氷見市民病院の視察もお勧めする。 

総論賛成で 医師に働きやすい職場を作ろうという情熱ゼロの自治体は早期健全化措置和当然!』  



医師が地方に残る政策を 派遣後も「毎日が綱渡り」 
2007.09.30 共同通信   
  
全国で深刻な問題となっている医師不足。産科・小児科の休診や、救急受け入れ拒否。公的病院の閉鎖も相次ぎ、住民の不安は大きい。地域医療の崩壊を食い止めようとさまざまな施策もスタートしている。現場を歩き、課題を探った。 
 ▽空きベッド 
 大分市から南西に車で一時間半。熊本、宮崎両県と接する大分県竹田市の竹田医師会病院に八月、日本医大(東京都)から一人の救急医が赴任した。国の「緊急医師派遣制度」が適用された五道県六病院の一つだ。 
 「わたしはただの一医師。地域医療の救世主ではない」。高橋明子(たかはし・あきこ)医師(34)は控えめに話す一方「地域の医療に貢献したい」と意欲を見せる。これまでも大学医局による派遣で福島県や千葉県の病院に勤務してきた。 
 竹田医師会病院の宮成治幸(みやなり・はるゆき)事務長は「職員の勉強会で講師もしてもらい、救急医療のノウハウを学べる」と大歓迎だ。 
 同病院は内科や外科、整形外科、小児科を持ち、隣接市も含め約四万人の住民を支える地域の中核病院。だが五月末までに内科医三人が病院を去り、常勤医が四人だけとなったため、六月に市内唯一の救急指定を返上した。市消防本部によると、同病院の急患受け入れ率は、四月の55%から六-七月は20%台に急落。当直は市内の開業医に週三回、交代で入ってもらう状態だった。 
 宮成事務長が院内を案内してくれた。計百六十床のうち三十六床が使われておらず、六階建ての五階では半分近くの病室が閉鎖状態。「ベッドがあるのに医師や看護師が足りず、患者を受け入れられないのは心苦しい」 
 ▽1人当直 
 九月には支援の手がもう一つ加わった。福岡県大牟田市で勤務していた内科の小川浩平(おがわ・こうへい)医師(42)が「自分も手伝いたい」と家族を連れ竹田市に引っ越してきたのだ。「まだ慣れないことが多く役立っているか不安だが、やりがいはある」 
 常勤医は六人に回復、非常勤医の応援も受け同病院は救急患者の受け入れを可能な限り増やしているが、当直は一人でやらざるを得ない。「患者の容体の判断など責任を一人で背負う精神的負担がある」と高橋医師。 
 複数の急患を同時に受け入れるのは難しいため、大分市などへ長距離搬送を余儀なくされるケースも増加。九月十七日には竹田市消防本部の救急車三台が出払い、約二時間の空白が生じた。幸い新たな出動要請はなかったが「毎日が綱渡りだ」と救急隊員は話す。 
 ▽即戦力 
 高橋医師の任期は、六カ月間だけだ。「医局員は百人以上いるが、半数は関連病院に出ている。送り出す側も楽ではない」と日本医大の横田裕行(よこた・ひろゆき)教授。「高橋医師のように経験を積み即戦力になる人材は貴重で、一つの病院にいつまでも、というわけにはいかない」 
 竹田市医師会の加藤一郎(かとう・いちろう)会長は「常勤医を早く確保したい」と話すが、めどは立っていない。「田舎には医師がどんどん少なくなる」。知人を見舞いに来た男性(60)は、ため息をついた。 
 厚生労働省によると、緊急派遣はほかにも要請があり検討中。担当者は「勤務医の労働環境改善など総合的な対策を講じていきたい」とするが即効性のある処方せんは見つからないのが現状だ。 
 大分大医学部の吉松博信(よしまつ・ひろのぶ)教授は「研修医が大都市に流れ、地域への重要な派遣元の地方大学の医局入局者が減っている」と指摘。加藤会長は「専門性を身に付けたいのは分かるが、みんなが『ブラック・ジャック』になる必要はない。国は医師が地方に残るシステムを作るべきだ」と訴えた。(共同通信 井上寛厚、若林久展)