新大江病院の無料車送迎サービス・・過疎化の影響を受けて病床稼働率が下がり、経営は悪化したと報道されているが過疎化はその原因はではない。 公設民営で病床利用率は90%以上, 業績向上

『新大江病院の無料車サービス・・過疎化の影響を受けて病床稼働率が下がり、経営は悪化したと報道されているが過疎化はその原因はではない。 公設民営で病床利用率は90%以上, 業績向上・・・経営悪化の真の原因は官僚経営・労働組合のエゴ等だったといえるのではないか・・過疎地でも, 都会でもサービス業に徹すれば(ワゴン車による無料送迎を始め、ロビーには足湯)公立病院が生き残れる見本』

新大江病院

地域医療は今・自治体病院 
「過疎地で存続」運営者を変更(2007年5月25日  読売新聞) 


新大江病院の無料送迎サービスは、高齢者にとって、病院と自宅を結ぶ生命線だ 「歩ける距離ではないし、運転も出来ない。送迎は本当に助かります」 

 京都府福知山市大江町の井上恭子さん(78)はそう言って夫の順さん(78)とともに市立新大江病院(72床)の送迎ワゴン車に乗り込んだ。 

山間部にある大江町の人口は病院が開設された1953年当時、1万2000人だったが、現在は5500人。 

過疎化が進む。井上さんは、脳梗塞(こうそく)を患った夫の予後診療のため、約1キロ離れた自宅から2週間に一度、2人で病院を訪れる。 

 町立としてスタートしたこの病院は、大江町と福知山市の合併協議が始まった2003年4月、存続の危機に立たされた。 

病院は過疎化の影響を受けて病床稼働率が下がり、経営は悪化していた。福知山市は、町が年間2億円の繰入金で支える赤字を嫌い、診療所への縮小を示唆した。 

 72ある病床は、診療所となれば、医療法で19床以下になる。医師も減るため、外来診療や入院治療を受けられない高齢者らが、10キロ離れた市街地の総合病院まで行かなければならなくなる。 

 「自治体の直営ではなく医療法人なら存続を図れるのではないか」。 

大江町は有識者も交えて議論を重ね、院長を中心とした医療法人を設立して運営を任せる「指定管理者制度」での存続を決意した。 

 町立病院は05年4月、運営スタイルを一新して再スタートを切った。 

病院職員はいったん退職して医療法人に再就職する形を取った。給与などは平均2割のカットとなったが、34人いた職員の大半は「住民に貢献したい」と残留した。人件費は年間1億2000万円節減された。 

 大江町は再出発に際し、3億3000万円を投じて院内を改装し、医療機器も整備、サービス内容も見直した。高齢化率が高いため、消化器科やリウマチ科を新設し、午前の診療時間も15分早めた。 

ワゴン車による無料送迎を始め、ロビーには足湯も設けた。 

 臨床検査技師の衣川とも子さん(53)は「給与カットはつらいが、最新機器で診断の幅が広がった。やりがいを感じる」。 

病床稼働率は90%近くにアップ、経営状況も05年度に4400万円、06年度に1200万円の純益が出るほどに改善した。 

 大江町助役だった新宮七郎・病院事務長(57)は「大なたを振るえたのも医療法人化したから。 

採算をとるのは楽ではないが、住民の声に応えていきたい」と話す。