「氷見市民病院の公設民営化・・選択と集中の大学の方針と整合すれば立派に残れる・・公立丹南病院(福井県鯖江市開設 平成12年2月)管理運営は(社)地域医療振興協会が立派なモデル」



『氷見市民病院の公設民営化・・選択と集中の大学の方針と整合すれば立派に残れる ・・公立丹南病院 (福井県鯖江市 開設 平成12年2月 )管理運営 は(社)地域医療振興協会が立派なモデル』 


富山県 高岡、砺波、新川医療圏の中心的病院は、大学から手厚い医師の派遣を受けている。高岡市民病院(四百七十六床)の常勤医は約六十人で、一般病床の利用率は80%台、市立砺波総合病院(五百十四床)も約七十人の医師が常勤し、利用率は約90%、黒部市民病院(四百十四床)も常勤医約七十人、利用率は90%以上を維持する。高岡、砺波、新川医療圏の中心的病院は、大学から手厚い医師の派遣を受けている。 


(参考記事) 
   
南砺市、朝日町も非常勤対応 公立病院の経営を圧迫 医療圏の中心病院は手厚い 
2007.08.24 北国新聞  
  

氷見市は来年四月に市民病院を指定管理者制度の導入によって公設民営化する方針を打ち出し、二十日から六地区で堂故茂市長がタウンミーティングを始めた。      
自治体病院の公設民営化は北陸初となる。 

医師不足に陥って患者数が減少し、経営が悪化したことが原因だが、南砺市や朝日町など同様の医師不足の問題を抱えているへき地の公立病院も多く、氷見市の試みに注目が集まる。 

 「公設民営化で医療サービスは今までより落ちないのか」「今の市民病院の医師が足りない現状を解消できるのか」。 

二十一日夜、市教育文化センターで開かれたタウンミーティングでは、出席した市民から、公設民営化後の診療体制に関する質問が相次いだ。 

堂故市長は「多数の医師を抱えている公益法人や大学と交渉している。 
医師を増やし、氷見の医療充実につなげたい」と市民に理解を求めた。 

 市民病院は二〇〇一(平成十三)年度から〇五年度まで五カ年計画で経営健全化に努めてきた。 

しかし、〇四年度に臨床研修医制度が導入され、同病院でも〇五年度から大学による医師の引き揚げが始まった。 

看護師の大量退職も重なって患者数が減少、急激に経営は悪化した。 

 現在、氷見市民病院の常勤医は二十診療科で三十一人で、二年前に比べて六人減っている。 
小児科、産婦人科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、麻酔科、脳外科の六診療科で常勤医が不足し、三百六十八床ある病床利用率は約60%に低迷している。 

市の試算では、今年度の医業収支の赤字は二億六千万円増の八億四千万円に膨らむ見込みだ。加藤弘巳院長は「大学にお百度参りをしたが駄目だった。氷見市は医師を集中させる病院から外れた」と苦しい胸の内を明かす。 

 県境の総合病院は、同じような医師不足にあえいでいる。 

朝日町のあさひ総合病院(病床数百九十九床)の常勤医は、前年比二人減の十五人で、今年四月の一般病床の利用率は66%、 

南砺市の公立南砺中央病院(百九十床)でも二年前に比べて常勤医は三人減の十一人、昨年度の一般病床利用率は59%にとどまる。両病院とも、非常勤の医師で診療科を維持しているのが実情だ。 

 一方で高岡市民病院(四百七十六床)の常勤医は約六十人で、一般病床の利用率は80%台、市立砺波総合病院(五百十四床)も約七十人の医師が常勤し、利用率は約90%、黒部市民病院(四百十四床)も常勤医約七十人、利用率は90%以上を維持する。高岡、砺波、新川医療圏の中心的病院は、大学から手厚い医師の派遣を受けている。 

 さらに市側は、氷見市民病院の人件費を問題視している。医師を除く看護師などの職員の約48%が年収七百万円以上で、他の公立病院より高い水準にあるとタウンミーティングなどで説明している。 

 公設民営化になれば、約三百人の職員が公務員の身分を失う。市職員労組は強く反発し、県医療等関連労働組合連絡協議会の井加田まり議長は「雇用確保の根拠、診療体制が不明のまま、三百人の職員の首を切るとは一方的だ」と批判する。 

市民病院のある職員は「民間や公立が問題ではない。市民にとって一番大切なのは、医師を確保し、診療体制の充実が図れることだ」と話す。市は市議会九月定例会で、病院設置条例を改正したい考えだが、公設民営化後の診療科数などもタウンミーティングで明らかにしておらず、安定した地域医療を提供できるか不透明感はぬぐえない。 

 県厚生部の飯田久範次長は「公設民営化は一つの考え方であるが、今後、こうしたケースが増えるかは分からない。県としては地域医療を担い、これまで提供してきた医療水準を確保してほしい」と話した。 

★〔氷見市民病院の公設民営化(ひみしみんびょういんのこうせつみんえいか)〕 

 病院の建物や土地を市が所有し、経営を民間(指定管理者)に委託する運営方法。市によると昨年十一月現在、全国四十三の公立病院で指定管理者制度が導入された。昨年二月に川崎市の市立多摩病院が聖マリアンナ医科大に、今年四月に愛知県東栄町の国保東栄病院が医療法人財団せせらぎ会に経営委託された例などがある。