夕張市立総合病院経営アドバイザーの長 隆が出演します。皆さん、是非ご覧になって下さい 日経スペシャル「ガイアの夜明け」 6月26日放送 第269回 公共サービスのなくなる日 「~ 夕張再生へ 立ち上がる住民たち ~ 」

 

日経スペシャル「ガイアの夜明け」 6月26日放送 第269回

公共サービスのなくなる日
「~ 夕張再生へ 立ち上がる住民たち ~ 」

財政破たんした北海道夕張市は、地方自治体として事実上の倒産に追い込まれ、国の管理下で再建を進める「財政再建団体」に移行された。そして、3月6日からその再建計画が正式にスタートした。
一体、自治体が倒産するということはどういうことなのか?
まず、住民生活の根幹である公共サービスが縮小や廃止された。様々な窓口サービスが縮小され、高齢者対策や産業育成などへの補助金もカットされた。
また、公立の小・中学校の統合や図書館などの廃止も進み、公立病院もなくなることになった。さらに市民税が引き上げられ、下水道使用料などもも値上げされ、住民の生活を圧迫している。
しかし、こうした自治体の破たんは対岸の火事ではない。ある調査によると全国の市のうち約1割が「財政再建団体」転落への懸念を抱いているのだ。こうした中、これまで自治体が行ってきたサービスを民間企業の活力や住民たちの意識の変化によって、再生させて行こうという動きが出始めた。
夕張市をモデルケースに「どんな公共サービスは必要で、どんなサービスは民間にまかせるべきなのか?」を検証するともに、これまで当たり前のように自治体が行ってきた公共サービスを民間や住民たちがまかなうことでどう変わるのか、なども見ていく。ひいては全国の赤字自治体の今後の進むべき道も探る。


夕張市の医療体制はどのように変化したのか

地方自治体の破綻によって最も住民に不安を与える医療体制はどうなるのか?
夕張市が財政はたんしたことで、市から補助金を受けて運営してきた夕張市立総合病院も閉鎖されることになった。
そんな状況の中、僻地医療に使命感を持つ村上智彦医師が、「市が駄目なら自分が運営していく!」と名乗りを上げた。(2月21日の記者会見)「官ができないなら民で!」と、村上医師は社会福祉医療法人『夕張希望の杜(もり)』を設立した。この民間会社が171床あった夕張市立総合病院を19床の診療所に降格し、身の丈に合った医療拠点に変えていこうというのだ。
しかし、新しくスタートを切った病院には様々な問題が山積みだった…。 


観光事業はどのように変化したのか?

夕張市みずからが手がけていたスキー場やホテルなどのリゾート施設の失敗が市の財政をさらに悪化させた。それらの17の施設の運営を請け負い、立て直しをはかるのが、加森観光(本社、札幌)である。加森観光はこれまでも経営難に陥った観光施設の立て直しを請け負って、再建に成功している。
その中で、陣頭指揮をとる西田吏利(つかとし)社長。加森観光から「夕張再生」のために送り込まれた人物である。ゴールデンウィーク前の4月27日、各施設は営業を再開。 「昨年までの営業実績を分析し、我々(民間)の経営手法で効率化すれば利益は確保できる見通しがある」(西田社長談)と言うのだが…。自治体が行うリゾート開発の是非、そして民間で再生できるのかなどを見ていく。

住民福祉はどのように変化したのか

年間1200万円の補助金が出ていた夕張市老人福祉会館。リハビリ施設やお風呂、大集会室、相談室、娯楽室などがある、高齢者の憩いのための施設である。この施設、市からの1200万円の補助金が打ち切られ、廃止も検討された。しかし、施設の運営を住民たちが手伝い、入館料を有料(300円)にすることで存続が決まった。なぜ、有料にしてまでこの施設を残そうと考えたのか?実は年間延べ3万4000人の高齢者たちがこの施設を利用している。予防医学のためにも「高齢者が家を出て運動することが大切」だと考えたからなのだ。
様々な公共サービスが打ち切られていくなかで本当に必要なサービスとは何か?住民たちの動きを通してその問題を見つめていく。
困難な課題を数多く抱えながら、夜明けを信じて再生への道を歩み始めた夕張市。その理想と現実をドキュメントします。